ポケットに硬貨一枚だけなら、それほど雑音は出ない。
by アフリカのことわざ
あなたはお金持ちになりたいですか?
タイトルの言葉は、アフリカに伝わることわざです。
ポケットに硬貨一枚だけ入っていても、音はほとんど出ないわけですが、お金を持っていなければ災いごとや害悪なことは起こりにくいものだと述べた深いメッセージですね。
もしもあなたのポケットに、お金がジャラジャラとたくさん入っているとしたら、ポケットがパンパンになっていて、大きな音もしますし、落としてしまう恐れもあります。
悪い人間に見られたら、襲われて、奪われてしまう危険性もあります。
しかし、ポケットに硬貨一枚だけでしたら、音も出ませんし、ポケットにすっきりと収まっているので、邪魔にもなりません。
誰かに襲われる心配もほとんどないでしょう。
私たち人は、誰もがお金持ちになりたい、裕福な生活がしたいと願うものです。
特にお金に苦労している人や、貧困で苦しんでいる人は、きっとそう思っている人が多いことでしょう。
しかし、お金をたくさん持っている人、裕福な人が幸福かと言われれば、決してそうとは限らないのが現実です。
お金をたくさん持っているということは、煩わしさや危険性も増えていくということに他ならないからです。
つまり、雑音が多くなるということです。
お金をたくさん持っているということは、周りの人に狙われる危険性が伴います。
盗まれたり、奪われる危険性もそうですが、不要なもの、余計なものを買ってしまう危険性もありますし、お金によって人間関係が壊れてしまう危険性もあります。
つまり、煩わしさや危険性が増え、悩みごとが増えてしまうということになるわけです。
お金を持っていない人は、そんな心配はほとんどありません。
衣食住に困るほどお金がないのは問題ですが、あまり多くのお金やモノを持っているのも悩みが増える原因になり、幸福とは言えないのです。
心の悩みを抱えている人や自殺を図るような人に、貧困の人はほとんどおらず、裕福な人が多いのも現実です。
モノやお金をたくさん持っていることが成功だとか善だというわけではありません。
自分自身が心穏やかに、幸福に生きていければ、お金は必要最低限、持っていれば良いのですから。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が発表している世界共通の行動目標です。
SDGsの目標1は「貧困をなくそう」、目標2には「飢餓をゼロに」が掲げられています。
世界には、日々の生活もままならない、困窮している人々が数多く存在します。
国の政策が悪いために貧困に陥ってしまった人々もいれば、戦争やテロによって財産を奪われ、逃げ惑っている人々もたくさんいるわけです。
貧困や飢餓で苦しんでいる人々が存在する社会が、正常な社会のはずがありません。
持続可能な社会の実現のためには、これらの人々をゼロにする必要があるわけです。
私たちに何ができるのか、何をすべきなのかを、改めて考えてみたいものですね。