知識とはトマトは果物であると知ることである。知恵とはそれをフルーツサラダには入れないことである。
by マイルズ・キングトン
あなたは、自分の持ってる知識を知恵として活かしていますか?
見出しの言葉は、イギリスのジャーナリスト マイルズ・キングトンの言葉です。
知恵とは、知識として知っていることであっても、それを本当の意味で活かせることだと述べた深いメッセージですね。
トマトは野菜か果物か、どちらだと思いますか?
日本では総務省の日本標準商品分類において、トマトは野菜だと分類されているようですが、国によって、野菜か果物かの分類は異なるようで、イギリスではトマトは果物だと指定されているようです。
しかし、果物と指定されているイギリスにおいても、トマトをサラダに入れる際には、果物サラダではなく、野菜サラダとして活用することが多いようです。
その方が栄養バランスに優れ、何よりも美味しく食することができるからです。
もしも、トマトが果物だという知識を知っていたとしても、果物だからといってトマトを果物サラダに入れなければならないと考えているとすれば、それは知恵が足りないと言わざるを得ません。
知識は知っていても、それを本当の意味で活かすことができなければ、意味がないのです。
知識と知恵とは異なる概念であり、知恵を活かせる人こそ、賢明な人と言えるわけです。
しかし、知恵を持つためには知識を得ることが必要なことも確かなことです。
したがって、単に知識を得るだけではなく、知恵を得るために知識を得るという心構えが大切になるわけです。
つまり、どんなに多くの資格を持っていたとしても、それを活かすような行動ができなければ無意味ですし、どんなに真面目に勉強したり、本を読んだりしても、それを何かの活動に活かせなければ何の意味もないということになります。
私たちは賢く生きるため、つまり知恵を得るために生きているのです。
単に知識を得るだけでは足りず、それを本当の意味で活かせてこそ、生きる意味があることを常に意識しながら、日々の学びに努めましょう。
