知識は道順ではなく、交差点で編まれる。
by ランド・J・スピロ
あなたはどんなやり方で学習していますか?
タイトルの言葉は、心理学者 ランド・J・スピロの言葉です。
知識というものは、道順、つまり順番どおりに得るものではなく、交差点、つまりは人との出会いや他の分野からの知識などから、編まれていくものだと述べた深いメッセージですね。
私たちは、何かを学んだり、知識を得ようとするとき、順番どおりに知識を得ていくように思っているかもしれません。
例えば、Aを知った後にBを学び、その後にCを学んでいくというように知識を積み重ねていくものだと思っている人が多いことと思います。
また、基礎知識を学んだ後に応用問題を解いていくというように、道順どおり、順番どおりに学んでいくことが基本だと思われがちです。
基本を知らなければ応用が解けないのは、全くそのとおりではありますが、知識を得るというのはそんな単純なことではないのだと、心理学者のスピロは述べています。
人間が知識を得るというのは、順番どおりに学習し、それを積み重ねていくだけでは困難なのです。
例えば、日本人が英語を学習する場合のことを想像してみてください。
英会話を学習する際には、単に単語や文法を覚えるだけで、話せるようになるわけではありません。
教科書を順番に1ページずつ読んでいけば、英会話を習得できるかと問われれば、答えはノーです。
本当の意味で英会話を習得しようとするのであれば、先生や仲間との出会いや、実際に英語を話してみることが必要なことは言うまでもありません。
また、歴史を学ぶ場合でも、単に年号や起きた出来事だけを覚えても仕方ありません。
なぜそんな出来事が起こったのかという時代背景や、そのときの人々の心理状態までを考察しなければ、本当の意味で歴史を学んでいるとは言えないのです。
したがって、知識を得るというのは、単に教科書どおりに、道順どおりに進めばよいというものではないのです。
本当の意味で知識を得るというのは、他の人との出会いや他の分野の知識も併せ持って活かさなければ、本当の意味での知識を得るということにはならないのです。
私たちは試験勉強や資格試験などで、知識を得ることがあるわけですが、どんな学習をする上でも、教科書に描いてある順番どおりに読み進めればよいわけではなく、それまでに積み重ねてきた他の知識や、他の人との出会いなど、さまざまな要素が組み合わされていくことによって、本当の意味で知識を得るということにつながるのです。
文学を学ぶのに、数学や芸術などの知識がまったく無意味かと言ったら、決してそんなことはないのです。
私たちが知識を得るというのは、一つの知識や教科書だけで得られるものではなく、さまざまな知識の積み重ねによって、本当の意味で知識を習得するということにつながるのだということを忘れずに、今後も学習を続けていきましょう。
