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真面目な話をする場合でも、人間同士、相手の気持ちを思いやる余地は残しておきたい

どんなに真面目な話をするつもりでも、人間同士、相手の気持ちを思いやる余地は残しておきたい。
by 阿川佐和子

あなたは、偏見を持って相手と接していませんか?

見出しの言葉は、エッセイストでタレントの阿川佐和子氏の言葉です。
たとえ敵対関係にある関柄であったとしても、相手を思いやる気持ちだけは忘れてはいけないという深い名言ですね。

私たち人は、いろんな人との人間関係の中で生きています。
中には敵対関係にある人もいるでしょうし、顔も見たくないほど嫌悪感を持っている人もいるかもしれません。
しかし、どんなに嫌悪感を抱いている人物であろうと、相手も感情のある人間です。
同じ人間同士なので、話し合いをする場合にも理解し合える部分があるはずです。
相手の言い分を全て否定し、相手を悪人だと決めつけてしまうような態度は決して賢明とはいえないのです。

相手に対し、最初から敵対感情、嫌悪感を抱いていると、相手が何を話そうと、どんな態度をとろうとも、全てを否定したくなるものです。
もしかしたら、表情や態度さえも固く、心を閉ざしている人もいるかもしれません。
最初からそのような態度では、話し合いの余地は全くありません。

そうではなく、まずは同じ人間同士であり、話せば分かり合えるといった態度で接することが重要です。
偏見や前提条件をつけて相手を見るのではなく、中立、正見の目で、相手のことを何も知らない初めて会う人のように接するのです。
そして、相手の話に理解しがたい部分があったとしても、すぐに反論や批判をするのではなく、聞く耳を持つという姿勢を持つことが重要です。
「聞く耳を持つ」というのは、相手の話に賛同するということではなく、「そういう考え方もあるよね」と、一旦は受け入れるということです。そして、その後に、「自分はこう思う」と自分の意見を述べればよいのです。

世界中で起こっている戦争やテロは、相手の言い分をすべて否定し、相手に対する思いやりの余地がまったくないからこそ起きていることを理解しましょう。

SDGsの目標16には「平和と公正をすべての人に」が掲げられています。
持続可能な社会の実現のためには、平和で公正な社会が必須であり、戦争やテロが継続している世界が良い世界のはずがないのです。

なぜ戦争やテロが世界中で頻発しているのか?
それは、自分と考えや立場の異なる人々に対する思いやりに欠け、相手を全て敵だとみなしていることに尽きます。
相手の話に聞く耳を持つことができれば、大半の紛争はなくなります。
それは多くの哲学者や政治家が述べており、紛れもない事実です。

戦争やテロで多くの命が脅かされている現代社会において、「相手の気持ちを思いやる」という感情こそ、持続可能な社会の実現へ向けての第一歩となるのではないでしょうか?

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