隣人を愛せよ。ただし、垣根は取り払うな。
byドイツのことわざ
あなたは隣人と仲良くしていますか?
タイトルの言葉は、ドイツに伝わることわざです。
隣人を愛することは必要だが、深入りしすぎてもいけないという教訓のような深い名言ですね。
人間社会において、隣人とは仲良くした方が良いのは当然のことです。
隣人とは常にそばにいる人なので、もしも仲が悪く、争い事が絶えないとすれば、生活がしにくくなることは間違いありません。
できることなら、隣人とは仲良くお付き合いができ、困ったときにはお互いに助け合えるような間柄になれれば、とても幸福なことです。
しかし、ドイツのことわざでは、隣人との人間関係において「垣根は取り払うな!」と述べています。
隣人を大切に思い、仲良くお付き合いをすることは重要なことですが、信用しすぎたり、頼りすぎるような関係になることは良くないということです。
自分は隣人のことをもっと知りたい、仲良くなりたいと思っていても、相手が同じ気持ちだとは限りませんし、干渉されたくない人もいるのです。
隣人との人間関係がどんなに密接だとしても、所詮は他人です。
相手が自分のことをどう思っているのかは、計り知れません。
他人との関係において、相手の心に土足で入り込んだり、プライバシーを侵すような行動は厳に慎まなければなりません。
つまり、これ以上は踏み込んではいけない領域にまで入り込んではいけないということです。
日本にも「親しき中にも礼儀あり」ということわざがありますが、これと同じような意味のことわざがドイツにもあるということですね。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が提唱している世界共通の行動目標です。
SDGsの17の目標は、社会貢献活動の一つですが、まずは隣人を大切にすることから始めてみてもいいかもしれません。
隣人を大切にできない人が、社会貢献活動などできるはずがないからです。
その際に気をつけなければならないのは、相手の気持ち、立場に寄り添うことです。
相手が望んでもいないことを実行しようとするのは、単なる善意の押し付けであり、迷惑に思われるだけです。
相手を大切に思う気持ちも大切ですが、その人の気持ちを理解してあげることはもっと大事な心構えです。
心得ておきましょう。