名言集

他人が「つらかろう」と言っても、「自分は幸せです」という人には誰も勝てない。

他人が「つらかろう、寂しかろう」と言っても、「いや、自分は幸せです」という人には誰も勝てない。
by 西畑春枝(真宗大谷派浄信寺副住職)

あなたは、「自分は幸せです」と胸を張って言えますか?

見出しの言葉は、真宗大谷派浄信寺副住職の西畑春枝氏の言葉です。
他人から見てつらそう、悲しそうに見えても、「自分は幸せです」と言える人には誰も勝てないと述べた、胸に突き刺さるメッセージですね。

私たちは、他人の行動や姿を見て、「あの人は幸せそうだ」とか「あの人はかわいそうな人だ」などと、他人の境遇や幸福度を勝手に判断して、口に出してしまうことがありますよね。
「あの人は最近結婚したから幸福な人だ」とか「あの人は最近、大切な人を亡くしてかわいそうだ」といったように、相手の気持ちを勝手に想像してしまうわけです。

しかし、よくよく考えてみてください。
「幸福」というのは、誰が感じ、誰が決めることでしょうか?
当然のことながら自分自身です。
自分以外の他人が、勝手に「幸福だ」「不幸だ」などと決めることではないのです。

結婚したからと言って、当人が幸福だと思っているとは限りませんし、大切な人を亡くしたからと言って、当人がつらく苦しんでいるとは限らないのです。
それに、どんな境遇にあっても、「私は幸せです」と胸を張って言える人には誰も勝てません。
「いいえ、あなたは不幸です」などと他人が言えるはずがありませんし、自分が幸せだと思っている人には、前向きに頑張って生きていこうとするエネルギー、力強さがみなぎっているので、だれも太刀打ちできないのです。

戦争やテロで家や財産を失っても、「家族が生き残ってくれただけで、私は幸せです」と胸を張って言っている人を、報道等で見たことがあります。
こんな人には、これから先、強く生きていこうとする大きな力を感じますし、いつかきっと、本当の幸せをつかめるような気がします。

幸福かどうかは、自分の心が決めることです。
自分の身に何が起きようとも、どんな境遇に見舞われようとも、「自分は幸せです」と言えるような人間になりたいものです。

SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が提唱している世界共通の行動目標です。

SDGsの目標の中には、貧困、飢餓、環境破壊、戦争など、人間にとって不幸な出来事をなくしていこうとするものが数多く掲げられています。
このような境遇にいる人の中にも、「自分は幸福だ」と言える人がたくさんいるかもしれませんが、だからといって、現状のままの状態を続けることが良いはずがありません。
SDGsの目標を達成し、本当の意味での幸福な社会を築き上げることが、人間としての使命であり、務めとも言えるのです。

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