時の過ぎるのが早いか遅いか、それに気づくこともないような時期に、人はとりわけて幸福なのである。
by イワン・ツルゲーネフ
あなたは時間を気にしながら生きていますか?
見出しの言葉は、ロシアの小説家 イワン・ツルゲーネフの言葉です。
時間が過ぎるのが早いとか遅いとかに、気づかないような時を過ごしている時期が、人にとって幸せなことなのだと述べた深いメッセージですね。
私たち人間は、とりわけ時間というものを気にしながら生きている人が多いことと思います。
何をするにしても、始まる時間や終わる時間が決まっていることが多いですし、時間に縛られて生きていることが多いことは間違いありません。
特にビジネスの世界では、始業時間や終業時間が決まっているのはもちろんのこと、会議の時間や待ち合わせの時間など時計を気にしながら行動しなければならないことが多いのが現状です。
ロシアの小説家 ツルゲーネフは、時間を気にすることのない世界で生きられることが幸せだと述べています。
時間を気にしない世界とはどういう世界か?
それは、何かに夢中になっている時間のことです。
仕事でも趣味でもスポーツでも、夢中になってやっていたら、いつの間にか時間が経ってしまったという経験は誰もがあることと思います。
時間を気にしているときは、「この時間までに終わらせなければならない」と焦る気持ちになってしまいますし、退屈な時間のときには、「まだこれだけしか時間が経っていないのか」と思ってしまいます。
時間を気にするということは、何かに追われているか、義務感を持っているとき、もしくは退屈で何もできないときであって、心に余裕がない状態です。
つまり、時間を気にしている時間というのは、自分が幸せだという実感がない状態だということです。
何かに夢中になって時間が経つのを忘れている状態の時というのは、自身には幸せの実感がないかもしれませんが、後で振り返ってみると、その時間が貴重で充実していた時間だったのだと思い起こされるというわけです。
時間が経つのも忘れて、何かに夢中になれるというのはとても幸せで、心も体も豊かで充実した時間と言えます。
そんな時間が増えると、あなたの人生もきっと豊かで充実した幸せなものとなることでしょう。
