人というものは、才能を信頼してやれば、その信用に応えようと全知全能を発揮するものである。
by 伊庭貞剛
あなたは、人を信用していますか? そして人に信用されていますか?
見出しの言葉は、明治時代に活躍した実業家 伊庭貞剛(いばていごう)氏の名言です。
人には信頼関係が大事だと言われますが、その理由を明確に述べた深い名言ですね。
私たち人間社会は、信頼関係で成り立っています。
ビジネスの世界ではもちろんのこと、日常生活においても、社会においては信頼関係は必須条件です。
そして、「あなただからこそ任せたい」とか「あなたにお願いしたい」などと全幅の信頼を寄せられたとしたら、私たちは俄然やる気がみなぎってきて、「絶対にうまくやりたい」と決意を新たにするはずです。
自分自身に置き換えて考えてみてください。
例えば、会社の上司から、「君にこの仕事を任せたい」と言われたら、あなたはどんな気持ちになりますか?
自分を信頼してくれた上司に感謝するとともに、「よーし、やってやるぞ」と気合いが入って、やる気がみなぎってくるはずです。
そして、絶対に成功させようと思うはずですよね。
反対に、もしもあなたが、だれかに仕事をさせたいとか、やってもらいたいことがあるとしたら、まずはその人を心から信頼してあげてください。
心から信頼して、「君ならできる」と言ってあげれば、その人は全知全能を発揮して、いい仕事をするはずです。
親が子に勉強させたい場合も、「勉強しなさい」と命令するのではなく、「お前を信用している」とか「お前ならできる」とその子を信頼してあげる方が、効果が高いのです。
子供が親の言うことを聞かないのは、親が子を信頼していない証だとも言えるのです。
人が人を信用すれば、人は全知全能を発揮してくれることを信じてみましょう。
それがリーダーシップ、「人を動かす」ということなのです。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が発表している世界共通の行動目標です。
SDGsの活動をする際、大勢の人々と一緒に参加することも多いと思われますが、最も大切なのは、メンバーの皆さんを信頼することです。
目標と行動計画を示したら、あとはメンバーの皆様それぞれを信頼して、任せてあげましょう。
心からメンバーを信頼すれば、それぞれに皆さんが全知全能を発揮して、素晴らしい活動を展開してくれるはずです。
SDGsの目標の中にも、「パートナーシップ」という概念があります。
みんなで協力して行動するということなのですが、そこには信頼関係が最も重要な要素であることは間違いありません。
お互いに信頼関係を持ちながら、全知全能を発揮して目標達成を果たすことができれば、こんな素晴らしいことはないはずです。
あなたもぜひ、SDGsの活動に参加してみてください。