怒りによってまっ赤になる人々は、怒りによってまっ青になる人よりも怖ろしくない。
by ルネ・デカルト
あなたは怒りの感情を爆発させてはいませんか?
タイトルの言葉は、フランスの哲学者 ルネ・デカルトの言葉です。
怒りの感情ですぐに怒る人よりも、実は冷静でいる人の方が恐ろしいのだと述べた深いメッセージですね。
私たちの周りにはいろんな人がいて、喜怒哀楽が激しい人もいれば、あまり感情を表に出さない人もいますよね。
特に怒りの感情については、感情をあらわにして大声で喚いたり、中には暴力を振るう人もおり、感情がわかりやすく表れやすいとも言えます。
まるで瞬間湯沸かし器のように、すぐに怒りの感情をあらわにする人は、一見すると危険なように思われがちですが、実はそうではありません。
その相手に近づかなったり、相手にしなければ、大抵の場合、自分が危害に遭うことはほとんどないからです。
そして、怒りをあらわにしている周りの人たちは、冷静にその人を見ている場合が多いとも言えます。
したがって、怒りの感情を表に出さず、冷静に見ている人の方が実は恐ろしいのです。
心が冷静だということは、怒りの感情に対して、何か良からぬことを考えている可能性がありますし、物事を客観的に見ている可能性もあります。
また、実は全く怒っていない場合もあるかもしれませんし、むしろ喜んでいるかもしれません。
つまり、その人が何を考えているのか分からないから恐ろしいのです。
怒りをあらわにしている人は、怒っているという感情が周りの人にも見えているので、その人への対処はそんなに難しくないというわけです。
何を考えているか分からない人というのが、実は最も恐ろしい存在であることは間違いありません。
もちろん冷静でいる人が、何か恐ろしい企みをしているとは限りませんし、そうではない場合がほとんどでしょう。
冷静でいるということは、心の状態が普段と変わらないわけなので、その人の本性が発揮されやすいということになります。
怒りの感情を爆発させている人は、冷静な心の状態ではないので、子供がワーワー怒っているのと同じなのです。
どうやって落ち着かせようかを考えればいいので、そんな人への対応は実は単純明快といえるのです。
相手が怒っていないからと言って安心するのは早計です。
本当は、その人の心の中は怒りの感情であふれているかもしれない、何を考えているか分からないということだけは意識した方が良いと思います。