貧は自由の伴侶である。束縛は富に伴う者である。

貧は自由の伴侶である。束縛は富に伴う者である。
ｂｙ　内村鑑三

あなたは自由ですか？　それとも束縛を感じていますか？

このタイトルの言葉は、思想家　内村鑑三の貧富について語った名言です。

人はだれでも、貧しさよりも富を得ることを望みます。これは万国共通です。
貧乏を望む人はおそらくいないでしょう。
しかし、富を得ることが本当に幸福で豊かと言えるのでしょうか。

財を成した人間は、周りの人から頼られます。それは、努力により事業に成功したか否かにかかわらず、頼られるものなのです。

それに比べて、貧しい人間を頼る人はほとんどいません。たとえ優れた知識や技術を持っていたとしてもです。
なぜなら、財産のない人に近付いても自分にメリットがないと考える人がほとんどだからです。

過去の偉大な成功者も、財を成す前は周りの人から疎まれ、頼られる存在ではなかったのです。富を得た瞬間、周りの人の目の色が変わり、大勢が近付いてくるため、逆に富を得た人に疎んじられる存在になるのです。

財を持っている人間は、何かと人に頼られ、また、財をどう活用するかを考えねばならないため、自由がなくなってしまうのです。反対に貧しい人は自由なのです。