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皆が利を求めて行動するようになると、お互いに忌み合い、人間関係を壊してしまう。

皆が利を求めて行動するようになると、お互いに忌み合い、必ず人間関係、人間生活、人間の事業というものを壊してしまう。
by 安岡正篤

あなたは自分の利ばかりを追求していませんか?

見出しの言葉は、思想家 安岡正篤の言葉です。
人間は、自分を利することばかり考えていると、必ず人間関係にヒビが入り、場合によっては壊してしまうと述べた深いメッセージですね。

私たちは、人生の中で、人間関係で悩んでしまうことがありますよね。
「あの人は好きになれないから、できれば付き合いたくない」とか「あの人は苦手なタイプだから近づきたくない」などと、特定の人を忌み嫌うこともあります。
なぜ人間関係が壊れてしまうのかを考えてみると、人間には欲望があり、自分を利することを考えてしまうからなのです。
人は皆、自分の命や財産を守ろうとする気持ちがありますし、自分が得をするようなことをしたいという欲望があります。
そのため、それを脅かそうとする存在の人を忌み嫌い、遠ざけようとする心理が働いてしまうというわけです。

どんなに嫌なタイプの人であっても、自分と利害関係がないような人であれば、その人を忌み嫌うような感情にはならないはずです。
自分と利害関係があり、自分に影響がある人だからこそ、自分にとっては得ではない、不都合な人間だと判断し、人を嫌うという感情が生まれてしまうというわけです。
もっといえば、利己的な考えが人間関係を壊してしまうとも言えるわけです。

凡人には難しいことかもしれませんが、良い人間関係を築くためには、利己的な考えを捨て、人を思いやる気持ち、つまり愛が最も大切だということなのです。

SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が発表している世界共通の行動目標です。

SDGsの活動は、当然のことながら利他の精神で実践するものです。
自分が得することばかり考えていたのでは、SDGsの活動などできるはずがありませんよね。

世界中の誰かのために、社会のために活動をしているわけなので、人間関係が壊れてしまうような行動は、できれば避けたいところです。
もしもSDGsの活動中に、忌み嫌うような人物に出会ったり、人間関係が壊れてしまうことがあったとしたら、もしかして、あなたに利己的な感情が現れてしまったのかもしれません。

SDGsは、自分のためというよりも、他者のため、社会のために行動することなので、常にそのことだけは忘れないようにしてください。
人は、誰かが喜んでいる姿や幸福な姿を見ると、自分自身も幸福感が大きくなります。
そのことを意識して、今後も活動を継続していきましょう。

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