同じ現象の中に地獄を見る人と、天国を見る人がいる。
by 金澤泰子
あなたは、物事の良い面を見ていますか?それとも悪い面を見ていますか?
タイトルの言葉は、書家、著作家として活躍している金澤泰子氏の言葉です。
同じ現象を見ているはずなのに、人によって、地獄を見る人と天国を見る人がいるものなのだと述べた深いメッセージですね。
私たちは、複数の人が同じ景色、同じ現象を見ているはずなのに、異なる感想や気持ちになることがありますよね。
場合によっては、全く正反対の気持ちになることもあります。
例えば、ボトルの中にワインが半分残っているのを見て、「まだ半分も残っているのか。まだ楽しめるなあ」とワクワクできる人もいれば、「もう半分に減ってしまった。がっかりだなあ」と気落ちしてしまう人もいます。
災害や事故に遭って、「この程度で済んでよかった」とホッとできる人もいれば、「なぜ自分がこんな目に遭わなければならないんだ」と怒りを覚えたり、ひどく落ち込んでしまう人もいます。
いずれにしても、全く同じ現象を見ていたり、体験しているはずなのに、真逆の感想を持ったり、全く異なる気持ちになってしまうのは、よくある話です。
これは、その人の人間性や物事のとらえ方、考え方による影響と言えるわけですが、どちらが正しいとか誤りだとは、一概には言えません。
ネガティブで暗い気持ちになったり、悪い方へと考えてしまうことが悪いことで、ポジティブで明るく前向きにとらえることが良いことだと、哲学者やどこかの偉い先生は言うかもしれませんが、決してそうとは限らないのです。
深刻な事態に陥っているにも関わらず、明るく前向きに、「大丈夫だ、君なら絶対にできる」などと励ますことが、決して正しいとは限らないからです。
そんな言葉を言われて、相手がますます落ち込んでしまう危険性もありますし、事態がより深刻になってしまう可能性だってあるからです。
全てが明るく前向きにポジティブにとらえたり、行動すればよいわけではないのです。
物事には、必ず長所と短所があるものです。
全てが長所ばかり、短所ばかりというモノは存在しません。
私たちは、物事の長所や良い面ばかりを見ることが正しいことで、短所や悪い面を見るのが誤りだと思ってしまうかもしれませんが、決してそうではないことを覚えておきましょう。
良い面も悪い面も両方あるから面白いとも言えるのです。
ネガティブで暗い人間のほうが、研究や発明、芸術分野で優れた才能を発揮することはよくある話ですし、物事の悪い面を見つけることで、それを改善しようとするアイデアが湧いてくることもあります。
私たちは、明るくなったり暗くなったり、ポジティブになったりネガティブになったり、楽しいこともあれば苦しいこともあるわけで、だからこそ面白いのです。
常に明るくポジティブに楽しく生きることが面白いわけではないことを意識しながら、今後もさまざまな感情を変化させながら、生きていきましょう。
