株を守りて兎を待つ。
by日本のことわざ
あなたは過去や自分の成功体験にしがみついていませんか?
タイトルの言葉は、日本のことわざです。
このことわざの由来は、農民が農作業をしていると、ウサギが飛び跳ねてきて、運悪く木の切り株に突き刺さって死んでしまった。それ以来、農民は農作業をするのをやめてしまい、切り株の番をしてウサギが突き刺さるのを待つようになったというものである。
つまり、過去の成功体験や、たまたまうまく行ったことにこだわり続けて、新たな行動ができない、融通が効かないなど、得るものがなくなってしまうことを言います。
過去や成功体験にこだわり続けることの無意味さを述べた教訓とも言えることわざですね。
私たち人は、過去にしばられて行動してしまうことが数多くあります。
もちろん、今の自分の立場や生き方をしている背景には、過去の行動全てが影響していることは間違いありませんが、過去の栄光や成功体験ばかりにこだわってしまうことは問題です。
もちろん、失敗体験を引きずってしまうのも論外ですが。
過去とは、文字どおり過ぎ去ってしまった時間であり、元に戻ることはできませんし、私たちが生きていくのは未来であり、過去ではないのです。
過去の栄光に浸りたい気持ちは理解できますが、私たちは未来に向かってどう行動するかを考えなければなりません。
たとえオリンピックのメダリストであっても、もしも現在、ダラダラと過ごしていたり、悪事に手を染めるようなことをしては、過去の栄光など台無しです。
人間にとって大切なのは、未来をどう生きるか、そのために今何をなすべきかを考えることであり、過去の栄光にしがみつくことではないのです。心得ておきましょう。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い社会を創り出すための世界共通の行動目標です。
SDGsの17の目標は、まさに未来に向けての目標であり、未来の地球や人類のために何ができるのか、何をすべきなのかを考えなければなりません。
成功体験も失敗体験も含めて、過去の人類の行動にこだわる必要は全くありません。
そうではなく、未来の理想的な社会の姿を想像し、そうなるように私たちのこれまでの行動を変えていくことが大切です。
時間は未来に向かって進んでいきます。過去に戻ることはできません。
ゴールも目標も未来にしかないことを認識し、私たちに何ができるのかを真剣に考えてみましょう。