悪魔は招かれぬ所へは出向かぬ紳士である。
by エイブラハム・リンカーン
あなたのそばには、悪魔が潜んでいませんか?
タイトルの言葉は、アメリカ合衆国大統領 エイブラハム・リンカーンの言葉です。
悪魔は招かれぬ所へは来ない、つまり、自分自身が呼び込んでいるのだと述べた深い名言ですね。
私たちは人生の中で、不吉なことが起こったり、悪い出来事が重なったりすると、「悪魔がやってきた」とか「悪魔を呼び込んでしまった」などと言って、悪魔のせいにすることがあります。
また、誰かを指さして、「あなたのせいでこんな目に遭った。あなたは悪魔だ」などと相手を非難することもあります。
悪魔の存在を信じるかどうかは別にして、「悪魔がやってきた」とか「悪魔を呼び込んでしまった」という表現は適切ではありません。
なぜなら、悪魔は招からざる場所へ出向くことはないからです。
「悪魔が来た」と感じることがあるとすれば、それはあなた自身の思いや考え方、日々の言動が悪魔を呼び寄せたに違いありません。
例えば、あなたが日頃から不平不満ばかりを口に出しているとすれば、あなたは周りの人々から疎まれてしまい、良い出来事が起こるはずがないのです。
それを、「周りの人々は悪魔ばかりだ」とか「この世は悪魔しかいない」などと言うのは、バカげた論理であり、賢明な人間とは言えないのです。
もっと言えば、この世に悪魔など存在しません。
もしも悪魔が存在するとすれば、人間の心の中に、目に見えない潜在意識の中で、自分勝手に妄想的に作り出しているにすぎないのです。
つまり、悪魔がどこかから現れて、あなたの心に入り込むわけではないのです。
人間の邪悪な心イコール悪魔ということなのです。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が発表している世界共通の行動目標です。
SDGsの17の目標は、過去および現在に生きている人間が犯した過ちを改善していこうとする目標ですが、これは人間の持つ邪悪な心、つまり悪魔のような心が犯した罪とも言えるかもしれません。
全ての人間が、誰に対しても思いやりと愛情を持ち、真面目で誠実な心を持っているとすれば、SDGsの目標なんて無用なのです。
悪魔とは、人間の心の中で作り出される邪悪な心です。
他人や自然が作り出すものではないのです。
そして、悪魔を退治できるのも自分自身しかいません。
常にそのことを意識し、思いやりと愛情を持ち続けて、これからも生きていこうではありませんか?