心で見なくちゃ物事はよく見えないってことさ。肝心なことは目に見えないんだよ。
byサン・テグジュペリ作「星の王子さま」より
あなたは、心の目で見ていますか?
タイトルの言葉は、サン・テグジュペリの名作「星の王子さま」の中のキツネのセリフの一節です。
心の目で見なければ、肝心なことは目には見えないと述べた深い名言ですね。
私たちは、モノを見るときには目で見るわけですが、ただ見ているだけでは見えない世界があることを感じることがありますよね。
例えば、美しい風景を見ているだけでは、単に美しいと感じるだけですが、その地域における悲しい歴史や逸話を知った後であれば、美しさのほかに物悲しさや切なさを感じるかもしれません。
また、人の表情を見ても同じことがいえますよね。
怒っている人や泣いている人を見て、単に「怒っている」「泣いている」と見るのではなく、なぜ怒っているのか、泣いているのかの理由や背景を知れば、見る目が変わってくるはずです。
つまり、見えているものすべてが物事の本質ではないのです。
怒っている人間を見て、「感情をむき出しにするなんてダメな人だ」と思うのではなく、なぜ怒っているのか、その背景まで見る目がなければ、物事の本質を見極めることはできないのです。
心の目を持たなければ、思い込みが激しいとか、偏見やステレオタイプな人間とみなされてしまうかもしれませんよ。
気をつけましょうね。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が定めている世界共通の行動目標です。
SDGsの17の目標は、私たち一人ひとりが取り組まなければならない目標ですが、ほとんどの人は自分たちには関係ない、いわゆる他人事だと思いこんでいます。
つまり、自分たちは何も行動しなくてもいいという固定観念を持っているのです。
世界中の人々がこのような状況のもとでは、目標達成は到底無理だと言わざるを得ません。
世界中の人々が危機意識を持ち、少しでも改善していこうと取り組みを始めなければ、いずれ地球は限界を迎え、人類はもちろん、すべての生き物が生きていけなくなってしまいます。
私たちに必要なのは、心の目を持つことであり、地球上に蔓延するさまざまな課題を真剣に解決していこうとする意欲なのかもしれませんね。