塩の辛さ、砂糖の甘さは学問では理解できない。だが、なめてみればすぐ分かる。
by松下幸之助
あなたは、知識を得るだけではなく、実際に体験していますか?
タイトルの言葉は、パナソニックの創業者 松下幸之助の名言です。
実際に体験することの重要性を述べた深い名言ですね。
私たち人は、知識を得るために勉強したり、本を読んだり、授業を受けたりします。つまり、学問です。
こうして勉強すること、学ぶことはとても大切であり、人生にとって欠かせない貴重でとても大事な時間です。
しかし、学問では学べないこともたくさんあることも事実です。
それは、「体験」という時間です。
今回の名言のような、「塩の辛さ」「砂糖の甘さ」を言葉で表そうとしても、どう表現してよいのかわかりません。
しかし、実際になめてみれば、「これが塩辛いということだ」「これが甘いということだ」とすぐに理解できてしまうのです。
もちろんこれは「辛い」、「甘い」だけではありません。
「痛い、かゆい、美しい、青い」などの全ての形容詞、「走る、飛ぶ、見る、聞く」などの全ての動詞は、それはどういうものかを言葉で表現することは難しいのです。
やはり、実際に体験してみないと、その実態は理解できないのです。
野球などのスポーツが、言葉や文字だけで上達するはずがないことは誰もが理解できるはずです。
勉強することももちろん大切な時間ですが、体験するという勉強も必要だということは心得ておいてください。
SDGsは、2030年に向けて、理想的でより良い世界を創り出すための世界共通の行動目標です。
SDGsの目標達成、行動することの大切さを知っていても、実際に行動を起こさなければ、全く意味がありません。
世界情勢を勉強し、改善しようという心構えを持つことはとても重要なことですが、思うだけで何も行動しなければ、世界は何も変わらないのです。
学問そのものも学ぶことが目的ではなく、学んだ後に何か行動を起こさなければ、学ぶことの意味がありません。
私たちは、行動するために学んでいると言っても過言ではないのです。
知識を詰めるのではなく、行動するために勉強するということを心得ながら、生きていきましょう。