苦悩を解決する方法は動物のように呼吸をすることである。

苦悩は結果を意識するとさらにひどくなる。苦悩を解決する方法は動物のように呼吸をすることである。
ｂｙエミール＝オーギュスト・シャルティエ

あなたは、苦悩しているとき、何を意識していますか？

見出しの言葉は、フランスの哲学者　エミール＝オーギュスト・シャルティエの名言です。
人は苦悩しているときに、先のことを考えてはならないという深い名言ですね。

人間は、つらい状況に陥ったり、悩み苦しんでいるときに、どんな心理状態になるでしょうか？
おそらく、将来のことを考えて、ますます苦しい気持ちになったことがある人が多いのではないでしょうか？

例えば、人が重い病気にかかったときのことを想像してみてください。
重い病気に冒されてしまうことはつらく苦しい状況です。
自分はこの先、どうなってしまうのだろうと不安な気持ちになってしまいます。
「自分はもしかしたら死んでしまうのだろうか？」とか「つらく苦しい時間が長く続くのだろうか？」などと先のことを思うと、ますますつらい状況に陥ってしまうものです。

このように、つらい状況のときや悩みに苦しんでいるときこそ、将来のことはもちろんのこと、何も考えずに、動物のように呼吸をすることが良いとシャルティエは述べています。

人間以外の動物は、将来のことを考えてはいません。
自分は将来どうなりたいという希望を持つことや、将来に備えて行動を始めるのは人間のみの行動で、他の動物にはありえない行動です。
人は将来のことを考えるから、悩み苦しんだり、希望に胸を躍らせたりできるわけです。
将来のことを何も考えなければ、悩み苦しむことはないのです。

つまり、苦悩しているときには、「動物のように呼吸をする」ことが唯一の解決法だと言えるのです。
心構えとして覚えておきましょう。

SDGsは、２０３０年に向けて、理想的でより良い世界を創り出すための世界共通の行動目標です。

SDGsは未来の地球や人類のための行動であり、目標達成、つまり結果が求められます。
したがって、行動を実践していると、思うような成果が得られずに悩み苦しむことがあるかもしれません。

しかし、結果ばかりを意識しすぎて苦悩ばかりしている状況は、決して好ましいことではありません。
目標達成できるかどうかを気にするのではなく、今やれることを一生懸命に取り組むという姿勢が重要なのです。
心得ておきましょう。