世の中には自分の理解を超えた人がいくらでもいる。いちいちそれに腹を立てていたら身が持たない。
by 小川洋子
あなたは、自分の考えと異なる人に対し、腹を立てていませんか?
見出しの言葉は、小説家の小川洋子氏の言葉です。
世の中にはいろんな人がいて、いろんな考え、行動する人がいるのだから、それに腹を立てていたら身が持たないのだと述べた深いメッセージですね。
私たちの人生、いろんな人との出会いがあり、お付き合いがあります。
自分と気が合う人もいれば、全く気が合わない、好きになれない人もいますよね。
気が合わない、好きになれない人というのは、自分とは考えていることや行動が異なる人が多いことと思います。
「あの人はなぜあんなことを言うのだろうか?」とか「なぜあんなことをするのだろう」と、自分が理解できない考えや行動をするから、好きになれないことが多いのです。
筆者自身も、かつて出会った人の中に、どうしても理解できない人がいて、腹を立ててしまったことがあります。
その人は外国人なのですが、ゴミを持ち帰ることが理解できない人だったのです。
公園でゴミをポイ捨てしたことを注意すると、「なぜゴミを捨ててはいけないのか?」と理解できないばかりか、私に対して怒りをぶつけてきたのです。
ゴミを捨てれば、自然が汚れるだけでなく、それを拾わなければならない人がいる。
人や自然に迷惑をかけることをしてはいけないと説明したのですが、全く理解してもらえませんでした。
そのときの私は、とても腹が立ってしまったのですが、今考えてみると、腹を立てても仕方ないのかなとも思えます。
その人の国では、ゴミを持ち帰るという習慣、常識がおそらくないのでしょう。
生まれ育った環境も違うし、考え方や常識も人によって全然違いますから、異なる考えを持った人に腹を立てても仕方ないのです。
世の中の人は、いろんな人がいて、自分には理解できない人も大勢います。
自分と全く同じ考え、行動する人なんていないのです。
そのことを理解し、常に冷静に、腹を立てることのないように、心がけたいものですね。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が発表している世界共通の行動目標です。
SDGsの活動をしていると、いろんな考えの人がいて困惑することがあるかもしれません。
SDGsの活動そのものに反対や批判をする人、目標や行動計画に批判的な人など、いろんな声が耳に入ってくることがあります。
そんなときでも、いちいち腹を立てたり、反論や批判をするようなことはしないでください。
活動に反対する人の顔をよく見てみてください。
未来の地球や人類のことなど全く考えずに、ただ人を批判することに終始している人ばかりです。
そんな人たちに対し、いちいち腹を立てていたら身が持ちません。
私たちにはやるべきことがたくさんあります。
周りの声に惑わされず、自分の信念に基づき、活動を継続していきましょう。