質問に即答できないことは、何も悪いことではない。
by アレックス・ファーガソン
あなたは、誰かの質問にすぐに答えようとしていませんか?
タイトルの言葉は、スコットランド出身のサッカー指導者で、サッカー選手でもあったアレックス・ファーガソンの言葉です。
誰かからの質問に即答できなかったとしても、決してそれが悪いことではないのだと述べた深いメッセージですね。
私たちは、社会の中で、そして人間関係の中で、いろんな人とコミュニケーションをとりながら生きているわけですが、誰かに質問したり、質問されたりすることが多々ありますよね。
簡単に答えられるような質問であれば、すぐにでも答えることができますが、少し難しい質問だったり、答えにくいような質問だったとしたら、答えに詰まったり、すぐに答えが口に出せないこともありますよね。
もしも自分が相手の質問に即答できなかったとき、「あれっ、自分はダメな人間なのかな?」とか、「相手に失礼になったかな」などと考えてしまい、落ち込んでしまうことがあります。
しかし、そんなときに、「ちょっと考えさせてください」とか「検討する時間をください」などと言って、相手を待たせることがあっても、全く問題ないのです。
質問した相手は、すぐにでも答えが欲しいかもしれませんが、少し時間をおいて、後で答えたとしても全く失礼ではないし、むしろ相手に誠実な印象を与えることが多いはずです。
また、即答しないということは、相手の質問に敬意を払い、真面目に誠実に応えようとする気持ちの表れであり、その方が信頼を得られて、良い場合が多いのです。
即答した場合、相手は、「この人は本心で言っているのかな?」とか、「よく考えもしないで大丈夫かな」と心配になってしまうこともあると思います。
質問する立場から考えると、答える早さよりも、その人の本心や正しい判断を期待しているはずです。
よく考えもしないで、すぐに答えることで、後になって、正反対の答えになってしまえば、信頼関係が崩れてしまいます。
じっくり考えてから答えることで、そのリスクは極力回避できるのです。
人間関係において最も大切なのは、早さではなく、誠実さや真面目さ、正確さであることは忘れないようにしてください。
