好奇心が少ない者こそが最も安らかに生きられる。人と離れ、ささやかな暮らしに満足する者は、真の幸せを知る。
by ウマル・ハイヤーム
あなたは好奇心旺盛ですか?
見出しの言葉は、セルジューク朝のペルシャの学者で詩人でもあるウマル・ハイヤームの言葉です。
好奇心が少なく、ささやかな暮らしに満足する人こそ、本当の幸せを知るのだと述べた深いメッセージですね。
あなたにとって幸せとは何ですか?
幸せな人とはどんな人かを想像すると、お金をたくさん持っていて贅沢な暮らしをしている人とか、大勢の人から信頼されたり、人気があるような有名人の人だったり、いわゆる優雅で華やかな生活をしている人を想像してしまいます。
中世のセルジューク朝期のペルシャの学者 ウマル・ハイヤームが考える「幸せ」とは、優雅さ、華やかさとは真逆で、質素でささやかな暮らしをすることだと述べています。
例えば、自然豊かな場所で、多くの人と関わることもなく、贅沢な暮らしをするわけでもなく、地味で控えめな生活をすることが最も幸せだと述べているのです。
そんな生活をするということは、人間関係に悩まされることもなく、将来のことも不安にならず、何かを失う心配もないからです。
周りにたくさん人がいるということは、人間関係に悩まされます。
贅沢な暮らしをしているということは、モノやお金を失うことを恐れてしまいます。
好奇心旺盛だということは、将来が不安になってしまう要因となります。
つまり、悩みや不安があることが、人を不幸な気持ちにさせてしまうのです。
ささやかなことに満足できる人は本当に幸せです。
例えば、庭に咲いている花を見て癒やされたり、窓を開けて日光を浴びて幸せを感じたり、自分の健康な体に感謝したりなど、ちょっとしたことに満足できる人は幸せな人なのです。
私たちは、人間関係の悩みや将来の不安をゼロにすることはできませんが、日常のささやかな風景や優しさに満足するだけで、少し元気が出てくるものです。
本当の幸せとは、贅沢さや優雅さで測れるものではありませんし、人気や信頼度で測れるわけでもありません。
感謝の気持ちや愛情深さなど、心の豊かさこそが真の幸せと言えるのです。
