おしゃべりで小麦粉は作れない。
by イタリアのことわざ
あなたは口だけが達者な人ではないですか?
タイトルの言葉は、イタリアに伝わることわざです。
たとえ口が達者な人間でも、行動が伴わなければ何にもならないと述べた深いメッセージですね。
小麦粉は、パンや麺類を作るのに必須な原料であり、世界中で使われている食材には欠かせないものです。
また、小麦粉は手軽に手に入れることができ、加工もしやすいので、世界中でとても便利で重宝されている食料と言えます。
しかし、小麦粉は、そう簡単にできるものではありません。
商品として販売できるようになるためには、数多くの工程を経なければ私たちの家庭に届くことはないのです。
まずは米と同じように、苗を植えて育てなければなりません。
数ヶ月の期間を経て収穫をし、それを脱穀したのち、粉砕しなければなりません。
小麦粉には強力粉など、数多くの種類があるため、粉砕した後は、不純物を取り除き、種類別に選り分けられて、その後、パッキングされるというわけです。
つまり、小麦粉ができるまでには、数多くの人間の手が入っているということです。
小麦粉に限った話ではありませんが、物事が完成するまでには、数多くの人間の行動による過程が必要になるというわけです。
単におしゃべりをしているだけで、モノができるなんてことは到底ありえないわけです。
私たちの周りには、口だけは達者で、いつも不満や文句ばかり言っている人がいますよね。
どんなに口が達者でも、行動しない人間はまったく信用されないのです。
おしゃべりは、行動が伴ってこそ、威力を発揮することを決して忘れないようにしましょう。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が発表している世界共通の行動目標です。
SDGsの活動は、行動あってこそ意味があるのです。
どんなに立派な目標を掲げていても、行動が伴っていなければまったくの無意味であることを理解しましょう。
また、不平不満や文句を言ったところで、何も行動しなければ、その言葉は空を切るだけで、誰の心にも届かないのは明らかです。
文句ばかりで怒っている人間の言葉なんて、誰も聞く耳を持たないのは当然のことです。
もっと言えば、賢明な人は、口を動かさずに手を動かすのです。
おしゃべりでは何もできないことを理解し、体を動かし、手を動かし、世の中を、社会を変えていきましょう。