もともと地上に道はない。歩く人が多くなれば、それが道になるのだ。
by魯迅
あなたは、どんな人生を歩んでいますか?
タイトルの言葉は、「阿Q正伝」で知られる中国の小説家 魯迅の名言です。
あらゆる道は、多くの人が歩くから道になるという深い名言ですね。
私たち人間は、長い歴史の中で様々な文化や生活習慣を形成し、社会や職業を創ってきました。
社会や文化、職業や教育など、私たちの生活を形成するあらゆるものが、一つの道だと言えるわけです。
例えば、医師という職業は、病気や怪我をした人にとっては必要な職業であり、日本でも千年以上前から存在します。
人間は、生きていれば病気になったり、怪我をするのは必然であり、その知識や能力を備えた人が社会には必要になり、存在するようになったわけです。
人の数が増えれば増えるほど、医師の数も必要になり、やがて医学という学問が生まれ、それを志す人も増えていくというわけです。
つまり、多くの人々が必要とすることには、必然的にその道が形成されていくというわけです。
これは職業に限った話ではなく、文化、教育、生活習慣などのあらゆる社会活動に当てはまる事実です。
反対に、人が必要としないものや悪いものは、やがて消えていくのです。
大勢の人が必要とすればするほど、一つの道が形成されるという事実を心得ておいてください。
SDGsは、2030年に向けて、理想的でより良い世界を創り出すための世界共通の行動目標です。
SDGsの目標に掲げられている項目は、全てが人類の歴史、つまり道の集大成とも言えることばかりです。
私たち人間が歩いてきた道ではありますが、その中で地球や人類を脅かす事態が発生し、それを改善しようというのがSDGsです。
SDGsそのものも一つの道と捉えれば、世界中の多くの人々がSDGsを意識し、行動を実践すれば世界はきっと良くなっていきます。
その数が増えれば増えるほど、世界は変わるのです。
なぜなら、「歩く人が多くなれば、それが道になる」からです。