悪魔が私たちを誘惑するのではない。私たちが悪魔を誘惑するのだ。
byジョージ・エリオット著 「フェリックス・ホルト」より
あなたは悪魔を呼び寄せてはいませんか?
見出しの言葉は、イギリスの作家 ジョージ・エリオットの著書「フェリックス・ホルト」の中の一節です。
私たちは、悪い人間や狂った人を見て、「悪魔に取り憑かれている」などと表現しますが、「実は自分たちが悪魔を誘惑している」と述べた深い名言ですね。
人は過ちを犯しますし、罪を犯す人もいます。
または、怒りを爆発させて、人に暴言を吐いたり、物を壊したりする人もいるかもしれません。
そんな人を見て、周りの人は、「あの人は悪魔に取り憑かれている」などと表現して、憐れんだり、軽蔑の眼差しを向けることがあります。
私たちが表現する「悪魔」とはいったいどこにいるのでしょうか?
どこかの外の世界にいるのでしょうか? それとも異次元の世界から舞い降りてくるのでしょうか?
よくよく考えてみてください。
悪魔なんてものは、世界のどこを探しても見つかるはずはありません。
だって、そんなものはどこにも存在しないからです。
単なる人間の心の中にある妄想、幻想なのです。
悪魔がいるとすれば、その人の心の中にあるのだと断言できます。
人の心の中に、「誰かを困らせてやろう」とか「みんなをあっと驚かせてやろう」、「悪いことをしてやろう」などと邪悪な気持ちが、人の感情に影響を与えて、行動に出てしまうというわけです。
どこかに悪魔という存在があって、その悪魔があなたを誘惑しているわけでも、引き寄せているわけでもないのです。
あなたの心の中の邪悪さが、むくむくと湧き上がってきたと言えるわけです。
つまり、悪魔というのは架空の存在であって、誰かのせいにしてはいけないのです。
私たちの生きている社会に「悪魔に取り憑かれている」なんてことは絶対にありません。
人の心に邪悪な心が発生しているだけなのです。心得ておきましょう。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い社会を創り出すために、国連が発表している世界共通の行動目標です。
SDGsの目標を掲げたり、行動実践をしていると、「そんなことをしても無駄だ」とか「偽善だ」などという悪魔の囁きのような声が聞こえてくるかもしれませんが、それは決して悪魔の囁きではありません。
そのようなことを言うのは、SDGsに全く理解、関心のない人や、邪悪な心を持った人であり、決して人間以外の声ではないのです。
そのような愚鈍な人の声に惑わされてはいけません。
神様はもちろんのこと、悪魔だってそんな荒唐無稽な言葉を発することはありません。
周りの邪悪な言葉に惑わされず、自分たちの信念に基づいて、行動を実践していきましょう。