ずるい人間は、すぐに他人もずるいと思い込む。
byジャン・ド・ラ・ブリュイエール
あなたの周りにはずるい人間はいますか?
タイトルの言葉は、フランスの作家でモラリストのジャン・ド・ラ・ブリュイエールの名言です。
人は皆、固定観念を持っており、自分の考え方や思いが他人も同じだと思い込んでしまうと述べた深い名言ですね。
世の中にはずるい人間がいますよね。
例えば、自分だけ楽をしようとしたり、自分だけ得をするようなことをする人間がいるわけです。
そういう人間には罪悪感はないのでしょうか?
どんな人間でも、罪悪感はあるはずです。
自分だけが得をするような行動をしようとするわけですから、他人に対して悪いと思う気持ちが全くないはずがないのです。
しかし、ずるいことをしてしまうのは、「自分だけではないだろう、他にも同じことをする人間がいるはずだ」という思いが心のどこかにあるからです。
もしも100人のうち、自分一人だけだったとしたら、罪悪感から自分だけずるい行動をする勇気は出ないかもしれません。
しかし、100人中2、3人でもそんな人間を見つけられれば、「自分だけではないんだ」と罪悪感が薄れてしまい、ずるいことができるようになってしまうのです。
これはずるいことに限った話ではなく、もしかしたら善良な行為であっても同じことが言えるかもしれません。
自分一人であれば、勇気が出なくても、他に仲間が一人でもいれば勇気が湧いてきて行動できることがあるのです。
悪い思い込みであれば、悪い行動に移ってしまいますが、良い思い込みは自分を幸福へと導いてくれるかもしれませんね。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が定めている世界共通の行動目標です。
SDGsの活動をしている人もしていない人も、自分の固定観念で動いていると言えます。
SDGsの活動をしている人は、自分達の行動が未来の地球と人類のためになると信じて行動しているわけですし、活動していない人は、そんなことをしても無意味であると信じて行動しないわけです。
しかし、世界情勢を見てみると、ウクライナを中心に戦争が続いていますし、紛争やテロは各地で続いています。
貧困や飢餓も世界各地で見受けられますし、人権侵害や環境破壊も世界中で巻き起こっているわけです。
このような現況を放置し続けることが良いことだと考える人はいないはずです。
しかし、SDGsの活動を否定する人々は、何も行動せず、まるで他人事のように放置し続けているのです。
他人事ではなく、自分事として考えることができれば、SDGsの活動に関する理解も深まるのではないかと思います。
しっかりと考えていきましょう。