梅には梅の良さがあり、桜には桜の良さがある。決して背伸びすることはない。
by 高三隆達(たかさぶりゅうたつ)
あなたはいつも背伸びをしながら生きていませんか?
タイトルの言葉は、安土桃山時代から江戸時代初期にかけて活躍した日蓮宗の僧 高三隆達(たかさぶりゅうたつ)の言葉です。
背伸びするのではなく、自分らしく生きていこうと述べた深いメッセージですね。
私たちは、生きてる中で、つい背伸びをしてしまうことってありますよね。
あこがれの人を見て、「あんなふうに生きてみたい」とか「あんな人になりたい」などと思い、つい背伸びをしてしまい、頑張って追いつこうと努力することがあります。
誰かに憧れたり、「あんな人になりたい」と思うことは、もちろん決して悪いことではありません。
憧れの気持ちを持つことは、向上心を持ち、人として成長するきっかけにもなりますし、努力して頑張ることがとても尊いことなのは言うまでもないことです。
しかし、どんなに憧れの人であっても、その人にはその人の良さがあり、自分には自分の良さがあります。
そのことだけは忘れないようにしてください。
当然のことながら、その人と自分とは生き方も違いますし、考え方、立場も異なります。
あの人のようになりたいと思っても、自分は決して「あの人」にはなれません。
というよりも、なる必要もないのです。
梅の花には梅の花の良さがあり、桜の花には桜の良さがあります。
梅と桜とどちらが美しく、どちらが優れているということは誰にも言えません。
梅は梅らしく、桜は桜らしく、誇りを持って咲いているのであって、梅の花が桜の花になろうとしてもなれませんし、なる必要もないのです。
自分らしく、自分に誇りを持って生きていく。誰かのマネなどする必要はありません。
自分らしさこそが、あなたの生き方、人生そのものなのです。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が提唱している世界共通の行動目標です。
SDGsの目標を設定する際や、活動をしていると、他の個人や団体の掲げる目標や活動を見て、憧れの気持ちを持ったり、マネをしようと思うことがあるかもしれません。
しかし、そんなことは決してしないでください。
あなたにはあなたに合った目標や行動があるはずです。
だれかのマネをしようと背伸びをしたり、無理に変えようとする必要などないのです。
自分の目標、行動に自信を持って、正々堂々と活動に勤しんでください。
私たちは、一人ひとりが考え方や行動が違うのは当たり前ですし、立場や環境も違うので、SDGsの活動もみんな違っていいのです。
常に心構えとして忘れないようにしましょう。