強さやカッコ良さよりも、弱さやカッコ悪さに人は心を寄せ付けられるのです。
by 河合薫
あなたは、自分の弱点やカッコ悪いところを見られて、落ち込んだりしていませんか?
タイトルの言葉は、健康社会学者で気象予報士、著述家としても活躍している河合薫氏の言葉です。
人は、弱さやカッコ悪さに心を寄せ付けられるものだと述べた深いメッセージですね。
人は、あこがれの人や尊敬できる人に出会えると、感激して心を奪われてしまうことがあります。
もしもそんな人の弱点とかカッコ悪い要素があり、それを見たり、知ってしまったとき、あなたはその人を嫌いになりますか?
不思議なことに、嫌いになるどころか、ますますその人に親近感を覚え、もっと好きになるのではないでしょうか?
「こんな素敵な人にも弱点があり、私たちと同じ人間なんだ」と思い、ますますその人を応援したくなりますよね。
著名人や偉大な功績を残した人の話を聞くことがあると思いますが、その人の成功体験やうまく行ったことばかりを聞かされても、私たちは共感したり、感動することはありません。
どこか他人事のような感じがするからです。
その人の数多くの失敗体験や、カッコ悪い体験談を知るからこそ、その後の成功があったのだと思い、感動することができるわけです。
そういう人は、自分の弱点やカッコ悪い要素を、あえて笑い話にして披露することもできるので、ますます人の心を惹きつけ、感動を与えることができるとも言えます。
私たち凡人は、日々の生活の中で数多くの失敗や過ちを犯してしまったり、弱いところやカッコ悪いところを、だれかに見られてしまったりすることがあるわけですが、それほど落ち込むことはないのです。
そんな失敗談は、あなたが尊敬する人も含め、誰もが体験することですし、それがその人の魅力の一つとも言えます。
弱点やカッコ悪さこそが、人を惹きつける魅力なのです。
皆様にも、憧れのスポーツ選手や芸能人がいることと思いますが、なぜその人のことが好きなのか考えてみてください。
その人のカッコいいところ、成功している姿を見て感動することももちろんあるわけですが、その人の人間的な魅力、例えば、弱点とかカッコ悪い部分を見て、ますます好きになったという経験は誰もがあることと思います。
むしろ、人は弱点とかカッコ悪い部分を隠す必要などないということかもしれません。
「人は弱さやカッコ悪さに心を寄せ付けられる」という意味がおわかりいただけたでしょうか?
あなたにも、弱さやカッコ悪い要素があることと思います。
しかし、それこそがあなたの魅力であり、人間力だということは忘れないでください。