社会のユガミや不安というものを、私たちは単なる社会問題と見て、それが自分たちの悪意や、自己中心の大きな集積であることを、忘れがちであります。
by 長谷川町子
あなたは社会に対して不安や歪みを感じていますか?
見出しの言葉は、「サザエさん」でおなじみの漫画家 長谷川町子氏の言葉です。
私たちは社会に対して、歪みや不安を感じることがありますが、それは人間の悪意や自己中心的な考え方に集積されているのだと述べた、胸に突き刺さるような深いメッセージですね。
私たちは、社会に対する歪みや、将来に対する不安が常に付きまとっており、心にモヤモヤしたものを抱えながら生きている人が多いことと思います。
世界のどこかで、戦争やテロが頻発していますし、貧困や飢餓は一向に減少する気配がありません。
宗教や民族間など、自分たちとは立場や考え方が異なる人々に憎しみを抱き、ときには暴力により命を脅かすようなことが頻繁に起こっています。
また、他人に対する誹謗中傷や詐欺行為なども、今や何のためらいもなく行っている人も数多く存在しており、世の中を不安に掻き立てているような社会が蔓延っているわけです。
社会の歪みや不安が生じてしまう要因は何か?
これは、全て人間の悪意と、自分さえ良ければいいという自己中心的な考えが引き起こしたものです。
世界中の人々が、善意に満ちており、他者に対する思いやりの気持ちがあれば、不安に陥ることはなくなるのです。
世の中に起こっている社会問題、例えば地球温暖化や人権侵害、経済摩擦や健康問題など、全ての社会問題は、人間の悪意と自己中心的な考えが原因だということは決して忘れてはいけません。
これ以外の要因は皆無と言っても過言ではないのです。
地球上のすべての人間が、愛情に満ちた善意ある人間になることは不可能かもしれませんが、そんな人々がもっともっと増えれば、社会は必ず好転します。
私たち自身も、そんな意識を持ちながら、生きていきたいものですね。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が定めている世界共通の行動目標です。
SDGsに掲げられている17の目標はすべて、人間の悪意と自己中心的な考えに集約された課題であることに間違いありません。
つまり、すべての人間が善意を持って、他者に対する思いやりがあれば、すぐにでも目標達成が可能なことばかりなのです。
残念ながら、世の中の人間はそんな人間ばかりではないので、目標達成には程遠い状況が続いているというわけです。
SDGsの目標を達成するためには、私たち一人ひとりの考え方、行動を変えるしかないわけです。
せめて私たちだけでも、そんな優しくて思いやりのある愛情深い人間になりたいものですね。