自分が思うほど状況は悪くない。朝になれば、景色は少し違って見えるはず。
by コリン・パウエル
あなたは、絶望してしまうことがありますか?
タイトルの言葉は、ブッシュ大統領下で国務長官を務めたアメリカの政治家 コリン・パウエル氏の言葉です。
絶望してしまうような状況に陥った場合でも、自分が思うほど状況は悪くなく、翌日になると景色は違って見えるものだと述べた深いメッセージですね。
私たちは人生の中で、絶望してしまうことがありますよね。
例えば、大きな失敗をしてしまったとか、事故や災害に見舞われてしまったりなど、最悪の状況に陥ってしまい、心が絶望してしまうときがあります。
失敗や事故や災害などが起きた場合、起きた瞬間がショックが最も大きいのは間違いないでしょう。
「なぜこんな目に遭わなければならないのだろう」と絶望的な気持ちになってしまうのは、起きた瞬間が最も大きいのは当然のことです。
しかし、少し時間が経って、気持ちが落ち着いてくると、「この程度で済んでよかった」とか「命が助かっただけでも運がよかった」と思えることができ、景色が違って見えることがあります。
また、反対に嬉しい出来事が起きたとしても同じことが言えます。
飛び上がって喜ぶような嬉しい出来事があったとしても、時間が経って冷静になると、今後、大変な苦労が待っていることに気付かされ、気持ちが変わってくることがあるわけです。
私たちにとって必要なことは、自分の身に何が起ころうとも、常に冷静な気持ちを保持し、何をするべきかを的確に判断し、行動することです。
絶望しすぎてしまい、身動きできなくなってしまうのも良くありませんし、はしゃぎ過ぎて喜びを爆発させてしまうのも、周りの人たちの気持ちを考えると、あまり賢明とは言えないかもしれません。
嬉しいとか悲しいとかの気持ちは、人間なら誰しも起きてしまうものですが、その気持ちに過剰に反応してしまうことは、ときには周りの人の心を傷つけたり、自分の行動を制限してしまうことにつながってしまうのです。
私たちに必要なのは、常に冷静な気持ちを保ちながら、周りの人たちへの配慮も忘れずに生きていくことです。
嬉しい気持ちも悲しい気持ちも、そっと胸に秘めながら生きていくのも、大切な心構えの一つと言えるのですから。