型を知ることは、自分を磨く道のりを最短距離にすることを可能にする。そして、型を知ることで、型を破ることができるようにもなる。
by 梅田悟司
あなたは、何事も基本的な型を知る努力をしていますか?
見出しの言葉は、実業家でコピーライターとしても活躍している梅田悟司氏の言葉です。
何をするにしても、基本的な型を知ることで、その道のりを最短距離にすることができるのだと述べた深いメッセージですね。
私たちが何かをするとき、必ず基本形、基本的な型というものがありますよね。
スポーツをするにせよ、仕事をするにせよ、趣味や芸術をするにせよ、必ず基本の型というものがあるはずです。
例えば、柔道や空手などの武道には、基本的な型がありますし、受け身の仕方や組み手の基本というものがあります。
武道を極めるためには、まずは基本の型を磨き、それを完全に修得しなければ本当の意味で強くなることはできません。
技を磨いて、トップに立てるような選手になるためには、基本の型を知り尽くした上で、その型を応用し、型破りなことをして、強くなることができるというわけです。
お笑いタレントの志村けんさんは生前、殺陣(たて)のコントで、強い侍がずっこけて切られてしまうコントをする際に、殺陣の基本、刀の使い方の基本をマスターしてこそ、面白いコントができるのだと述べていました。
殺陣の基本をマスターし、強そうな侍に見えるからこそ、ずっこけて切られてしまうコントが面白く見えるのだと述べていました。
これは殺陣に限らず、何をするにしても、基本の型を知らなければ、その応用はできませんし、ましてや型破りなことなどできるはずがないのです。
何事も技術や能力を伸ばすためには、基本の型をマスターすることから始めてください。
そして、これはやり始めた時期のみならず、長く続けている場合であっても、決して基本の型だけは忘れてはいけないのです。
人間は慣れてくると、基本の型など忘れてしまい、自分の好き勝手にやってしまうこともあり、大きな失敗をしてしまうこともあります。
事故を起こしたり、大きな失敗をしてしまうのは、実践し始めた最初の頃ではなく、慣れてきて基本を忘れてしまい、いい加減な方法でやってしまう人が多いのが事実です。
やり始めた頃は、慎重に基本どおりにやっているので、大きな失敗はしませんが、慣れてくると基本を忘れて自分勝手なやり方でやってしまう人も多く、それが油断となって大きな失敗をやらかしてしまうというわけです。
基本の型を知り、それを大事にすることで、技術力、能力アップにつながります。
決して忘れてはならない心構えですね。
