この世界は、誰の目の前にもあるのに、なぜか誰にも気づかれない明白なことで満ちている。
by コナン・ドイル
あなたはこの世界を、どう見ていますか?
見出しの言葉は、「シャーロック・ホームズ」シリーズの著者として知られる推理小説家 コナン・ドイルの言葉です。
この世界というのは、みんなの目の前にあるのに、なぜか誰にも気づかれない明白なことで満ちているものだと述べた深いメッセージですね。
私たちが住んでいるこの世界、たくさんのものにあふれ、たくさんの人に囲まれ、いろんな風景を見ながら生きています。
毎日のように同じ風景を見ている人も多いことと思いますし、毎日、同じような行動パターンを繰り返している人も多いことと思います。
しかし、私たちは、目の前に当たり前にあるはずの風景に気付けなかったり、見ているはずなのに本当はよく見ていなかったりなどの現象が、不思議とよくあることなのです。
一つ例を出してみましょう。
例えば、あなたは毎日通勤のために通る道があります。
自宅から駅まで通う道の途中に、小さな花屋さんがあるとします。
しかし、毎日、その花屋さんの前を通り、花屋さんの店頭を見ているはずなのに、その場所に花屋さんがあることに気づかないことがあるのです。
なぜなら、その人が花に対して全く興味、関心がなければ、目の前に花屋があることにさえ気付かないことがあるのです。
しかし、その人が車に興味、関心があるとしたらどうでしょう。
道の途中にある車屋さんの前を通るたびに、展示されている車を眺めているでしょうし、自分の好きな車が途中の民家に停まっていれば、それをまじまじと見ながら、通ることもあるでしょう。
車屋さんの場所はもちろんのこと、どこにどんな車が停まっているのかを詳しく知っているはずなのです。
人間は、自分の目の前にあるからといって、それをすべて見ていて、把握しているわけではないことは理解しておいたほうが良いでしょう。
その人にとって興味のないこと、関心がないことについては、見てもいないし、聞いてもいないこともあるのです。
例えば、あなたが目の前で一生懸命に説明をしたとしても、相手がそれを聞いてくれているとは限りません。
自分では「あんなに詳しく説明したのに」と思っていても、相手は、「えっそうだっけ」と全く覚えていないことも少なくないのです。
自分自身も、全く興味関心のないことは見てもいないし、聞いてもいないこともあるので、相手を責めることもできないのです。
私たちは、自分の目の前にある世界すべてを見ているわけではないことは理解しておきましょう。
人間とはそういうものだということを理解し、大きな心で受け止める器の大きさが大切だということです。
自分だって、興味のないものは見ていないことが多いのですから、相手にもそれを求めてはいけないのです。
