うきことの猶(なお)この上に、積もれかし、限りある身の力ためさん。
by 熊沢蕃山(くまざわばんざん)
あなたはつらいことがあったとき、どんな気持ちでいますか?
タイトルの言葉は、江戸時代の儒学者 熊沢蕃山が詠んだ歌です。
この歌の意味ですが、「つらいことよ、もっと我が身に降り掛かってこい。限りある自分の命、その力の限りを尽くして試してやろう」ということです。
自分の命を輝かせるため、苦難よもっと来いと述べている力強いメッセージですね。
私たちは人生の中で、苦しい目に遭ったり、つらい出来事に遭遇してしまったとき、この苦難の状況からできるだけ早く逃れたいと思うのが自然ではないでしょうか?
苦しい状況、つらい状況が長い時間続くなんて耐えられず、少しでも早く楽になりたいと考えるのが普通だと思われます。
江戸時代の儒学者 熊沢蕃山の詠んだ上記の歌は、つらいこと、苦しいことから逃れようとするのではなく、反対に「苦難よもっと来い。どうやって乗り越えるか試してやる」と、まるで苦難を楽しんでいるかのように感じ、苦しんでいること、つらい思いをしていることがバカバカしく思えてきます。
冷静になって考えてみると、人生の中で苦しいこと、つらいことは確かに起こりますが、命を脅かされるような苦難や、自分が我慢できないほどの苦しみというのはほとんどないと思います。
よくよく考えてみると、苦難と言っても、少し頑張れば、少しだけ我慢すれば耐えられるような苦難ばかりだと思います。
そして、その苦難を乗り越えられれば、気分も晴れやかになれますし、達成感を得られることもあるわけです。
そのため、「苦難よもっと来い」という気持ちも理解できるように思えます。
命を脅かされたり、耐えられないほどの苦しみを味わうことは避けたいところですが、努力すれば乗り越えられらたり、少し我慢すれば乗り越えられるような苦難であれば、反対に楽しんでやろうというくらいの気持ちで対処したほうが良いのかもしれません。
人生は自分の思いどおりには行きませんし、多少の苦難はつきものです。
周りに人がいる限り、人間関係の悩みがなくなることはありません。
人生に苦難はつきものだとすれば、それをどうやって乗り越えようと考え、行動することが楽しみだという上記の歌も、人生を明るく前向きにさせてくれる深いメッセージだと思います。
苦難を乗り越えた先には、明るい未来が待ち構えていますし、自分自身も成長できるわけですから、苦難を楽しむのも有りなのかもしれませんね。
これから先、あなたの身に苦難が訪れたとき、「よし来た。どうやって乗り越えようか」とワクワクしながら取り組んでみてください。
これこそ、人生の醍醐味を存分に味わえるかもしれませんよ。
