新しい真理の発見のときは常に少数派である。それが正しければ多数派になる。
by 湯川秀樹
あなたは少数派になることを恐れていませんか?
タイトルの言葉は、日本人で初めてノーベル賞を受賞した物理学者 湯川秀樹博士の言葉です。
新たな発見をすることは、常に少数派であると述べた深いメッセージですね。
現代社会においては、ほとんどの人がスマートフォンを持っていますが、十数年前まではほとんど持っている人はいませんでした。
最初にiPhoneが発売された当初は、「こんなものが普及するはずがない」とか「売れるとは思えない」などと悲観的な言葉が飛び回っていたわけですが、あっという間に世界を席巻し、世界中に普及したことは誰もが知る事実です。
スマートフォンも、最初は少数派だったわけです。
しかし、こんな便利な道具があると周知されれば、あっという間に世界中へと広がっていくわけです。
つまり、多数派が常に正しくて、少数派が間違っているとは限らないのです。
現代社会においても、世界中のあちこちで戦争やテロが頻発しています。
戦争やテロは、政治家のトップが引き起こしていますが、その政治家を選んだのは国民です。
つまり、多数派の意見が戦争やテロを引き起こしていると言わざるを得ません。
ロシアによるウクライナ侵略も、戦争開始から1年以上経ったにも関わらず、ロシア国民は今だにプーチン大統領を高く評価しています。
もちろん、戦争に反対し、プーチン大統領に反感を持つロシア国民も少数派ながらも存在します。
私たちが生きていくのに必要なことは、どちらが多数派であるかではなく、どちらが正しいのか、自分は何をすべきかを見極める判断力と対応力です。
少数派のほうが正しいことは世の中にはたくさんありますし、少数派がやがて多数派へと変わることもよくある話です。
自分にとっての真理を見極めることが大事なんですね。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が発表している世界共通の行動目標です。
SDGsの活動をしている人は、世界の中では少数派であることは間違いありません。
もっと言えば、世界中のほとんどの人は、SDGsのことを知らないか、まったく意識せずに毎日を生きています。
しかし私たちは知っています。
今のままでは、未来の地球と人類は持続可能ではない、つまり破滅してしまうことを知っているはずです。
SDGsの活動をしている人は、少数派ではありますが、未来の地球と人類のために、正しい行動、やるべきことを実践しているという自負を持って、今後も活動していくことが大事です。
SDGsが多数派になれば、地球と人類の未来も明るく、理想的な社会を築くことにつながるはずです。
いつかそんな日が来ることを信じて、今後も活動を続けていきましょう。