ことわざ

不運は固形石鹸のようなものだ。初めは大きな固まりだが、次第に小さくなる。

不運は固形石鹸のようなものだ。初めは大きな固まりだが、次第に小さくなる。
by アラブの格言

あなたは不運な目に遭ったとき、どんな対処をしていますか?

タイトルの言葉は、アラブに伝わる格言です。
不運なんてものは、初めは大きく感じるかもしれませんが、次第に小さくなるものだと述べた深いメッセージですね。

私たち人は、もしも不運な境遇に遭ってしまったとき、とても傷つき、心を病んでしまう人もいます。
「なぜ自分だけがこんな目に遭うのだろう」と自分の運命や神様を憎んでしまうこともあるかもしれませんね。
例えば、地震や大雨などの天変地異に遭ったときなどは、「自分はなんて運が悪いんだろう」と本当に落ち込んでしまいます。

しかし、こうした不運というのは、時間の経過とともに気持ちが落ち着いていくことも事実としてあります。
不運な目に遭った当初は、それが大きな固まりとなって自分の身にのしかかり、押しつぶされそうな気持ちになってしまいますが、時間がたつにつれて少しずつ気持ちが落ち着き、「このままではいけない。何とかしなければ」とモチベーションが上がっていくこともよくあることです。

不運な目に遭ったからと言って、いつまでもクヨクヨと落ち込んだり、ふさぎ込んでいても仕方ありません。
不運の中にも、自分は無事に生き延びてこれたということをむしろ幸運だったと思い直し、気持ちを切り替えて前へ進んでいくことが大切です。
初めは大きな固形石鹸が、使っていくうちにだんだんと小さくなっていくように、不運というものも時間の経過とともに少しづつ小さくしていくという意識が大切になるんですね。

SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が定めている世界共通の行動目標です。

SDGsの活動をしていると、失敗したり、目標どおりに事が運ばなかったりなど、不運な目に遭うことも多々あることと思います。
何事もどんな目に遭っても、継続していくという姿勢が大切であり、いつもでもズルズルと引きずってしまうことは時間の無駄ですし、周りの人に心配をさせてしまいます。

どんなことでも、時間の経過とともに記憶が薄れていくことは当然のことで、不運なことのみならず、悲しみや怒りの感情も、ずっと引きずってしまうことは日常生活にも悪影響を及ぼしかねないことを認識しなければなりません。

私たちも、何が起きようとも明るく前向きな気持ちを忘れずに、嫌なこと、悪いことは固形石鹸のようにだんだんと小さくしていく気持ちが大切なんですね。

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