コラム(つぶやき)

ビッグモーターの不正行為問題を斬る!!

ビッグモーターの不正行為問題に関する考察

ビッグモーターの不正行為について、連日のように紙面やテレビ等の報道を賑わせています。

報道によると、顧客から修理を依頼された車両をゴルフボールを使って故意に傷つけたり、アイスピックのようなものでタイヤに穴を開けたり、ドアを蹴飛ばしてへこましたりなど、まさにやりたい放題の不正行為を行って、保険金をだまし取ったり、不正に修理代金を水増ししています。
また、店舗前の街路樹をわざと枯らしたり、伐採するなどの行為も行っています。
企業としてはもちろんのこと、人として、よくもあんな悪いことができるものだと、開いた口がふがりません。
もはや犯罪集団だとも言えます。

ビッグモーターは、なぜこんな不正行為を続けてきたのでしょうか?
原因は一つではなく、複数の要因が考えられますが、経営コンサルタントの立場である私の考えを、このブログを通して考察してみたいと思います。

ビッグモーターが不正行為を行った最大の要因は、行き過ぎた利益至上主義です。
ビッグモーターは、ここ数年で売上高を何倍にも伸ばすなど、急成長してきた企業です。
利益を上げるため、売上を伸ばすためにはどんな手段を使ってもいいという考え方が、企業全体に広がり、あのような不正行為をしてしまったと考えられます。

企業の存在価値は、世のため人のため社会のために貢献することです。
そんな基本的な考え方すら忘れてしまい、自分たちの利益さえ上がれば良いという考えが強く浸透してしまったというわけです。

利益を求めることは、もちろん企業としては必要な考え方ですが、利益だけを求めることは、得てしてこのような不正行為を招いてしまう危険性をはらんでいます。
企業活動とは、社会貢献そのものであることを忘れてしまい、世の中を良くしようとか、周りの人々を幸せにしようという思いを忘れてしまえば、このような不正行為に及んでしまうわけです。

ビッグモーターの社員が全員、悪人で非常識な人間だというわけではないはずです。
中には、もどかしさを感じながら、悪いと分かっていながら行為に及んだ人もいるはずです。
しかし、会社の悪魔のような同調圧力に屈してしまい、このような大きな社会問題にまで発展してしまったのです。

企業として、利益追求を図ることは悪いことではありません。
利益とは、顧客を幸せにすること、顧客を喜ばせてこそ、その対価として得られるものであり、それだけを追求するものではないのです。
企業として、決して忘れてはならないことを捨ててしまったから、こんな大問題になってしまったのです。

ビッグモーターには猛省してもらいたいと心から願います。

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