不動のものが価値だというのは自分を守りたい本能からくる錯覚にすぎない。破壊こそ創造の母だ。
by 岡本太郎
あなたは、変わらないもの、動かないものを大切にしていませんか?
見出しの言葉は、「太陽の塔」で有名な芸術家 岡本太郎の名言です。
不動のものが価値だと思うのは錯覚であり、破壊こそ創造の母だと述べた、岡本らしいスケールの大きな深い名言ですね。
日本では、古いもの、伝統のあるものを大切にしようとする考えが根強く残っており、昔のものを大切に保存していこうという風習やモノが、今でもたくさん残っているのが現状です。
しかし、岡本太郎は、古いものを守ろうとする考えには賛同せず、むしろ破壊することこそ新たな創造につながると断言しています。
昔のものや不動のものを守ろうとする考えは、間違った考えではないと思われますが、新たな創造にはつながらないのは確かです。
世の中には発明品と呼ばれるものが数多くありますが、これらは伝統的なもの、不動のものを破壊してこそ成立するものであることは疑いの余地はありません。
伝統的なものを守り続けようという意思は、素晴らしいことではあるものの、多様性や柔軟性には欠ける行動だと言えるわけです。
もちろんこれらの考えを否定するわけではありません。
不動のものを守り続けようという考えは、得てして時代の流れに乗り遅れてしまい、置いてきぼりにされてしまう危険性をはらんでいることを忘れずにいたいものです。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が発表している世界共通の行動目標です。
SDGsの17の目標は、過去の人類が犯してきた過ちや失敗を改善していこうとする活動ですが、いわばこれまでの慣習や古い考え方を正していこうとする活動だとも言えます。
これまでの常識や習慣を、そのまま続けていっては、地球にとって、人類のとって持続可能な世界とはなりえません。
そのため、古い考え方や行動を、いわば破壊して、新たな行動パターンを創造していく活動が重要になるわけです。
その活動こそがSDGsとも言えるわけです。
今までの生活を続けたい、新しいことなんてやりたくないと思っている人は、単に自分を守りたいという本能に過ぎません。
しかし、何も行動しなければ、地球環境はますます悪化し、自分を守ることさえできなくなります。
だからこそ、行動を変えなければならないのです。
さあ皆さんも、古い考えを捨てて、新たな未来の構築に向けて、動き始めましょう。