かけた情けは水に流せ。受けた恩は石に刻め。(刻石流水)
あなたは、自分が受けた恩を忘れてはいませんか?
タイトルの言葉は、仏教の経典にある言葉です。
人が生きていくということは、多くの人と出会い、関わり合い、お世話になりながら成長していきます。多くの人の優しさに助けられたり、時には自分が誰かを助けたりして生きていきます。
誰かに優しくされたり、助けられたとき、その恩は決して忘れてはいけません。その気持を「感謝」と言うのです。この感謝の気持ちを持ち、いつかこの恩を返そうという思いを持ち続けることが大切なのです。実際に、そのご本人に返せなくてもいいのです。その気持ちを心に刻みこみ、いつの日か誰かに返そうという気持ちを持っていましょう。
反対に、誰かを助けたり、優しくしたことは、きっぱりと水に流して忘れましょう。
「助けてあげたのに」「あんなに優しくしてあげたのに」という「のに」という思いがあると、人を大切にしようという気持ちがなくなり、恨みや憎しみの感情になりかねません。
自分がした優しさはきっぱりと水に流し、自分が受けた優しさは心に刻む。
大切な心構えですね。