まず事実をつかめ。それから思うまま曲解せよ。
by マーク・トウェイン
あなたは真実を追求していますか?
タイトルの言葉は、「トム・ソーヤーの冒険」の著者で知られるアメリカの作家 マーク・トウェインの言葉です。
真実を追求するためには、まずは事実をつかみ、その後に思うがままに曲解せよと述べた深いメッセージですね。
今回のマーク・トウェインの言葉ですが、一見すると矛盾するような言葉ですし、皮肉が効いているような面白い表現だと思います。
しかし、よくよく考えてみると、とても深いメッセージが込められているように感じてしまいます。
真実を追求するためには、まず事実をつかまなければなりません。
これに異論を唱える人はいないでしょう。
基本的な知識、事実を知らない人間に、真実を追求することなど不可能です。
そして、基本的な知識を十分に知った後に、思うがままに曲解せよと述べているのです。
曲解とは、「素直ではない解釈、苦し紛れに考え出した手立て」ということであり、いわば事実を捻じ曲げたものということになります。
それは一体どういうことでしょうか?
かつて、お笑いタレントの志村けんさんが、時代劇の殺陣のコントをする際に、殺陣の基本(刀の使い方や姿勢など)を知らなければ、コントをやっても面白くないし、つまらないものになってしまうと述べています。
時代劇の主人公の殺陣をする姿はとてもかっこよくて、とても素晴らしい芸術といっても良いものです。
そのコントをするということは、ずっこけたり、自分が反対に切られてしまうなどの姿を見せて、お笑いにするわけですが、コントをするタレントがもしも殺陣の基本がなっていなければ、わざと切られたり、ずっけたりしても、全く面白みに欠けてしまい、コントとしては成立しないというわけです。
つまり、基本的な知識、技術を知っているからこそ、それを曲解して表現しても、面白くすることができるというわけです。
基本的な知識や技術を知ることで、それを応用したり、さらに深めていくことができるわけですが、まずは基本の事実、知識を得ることから始めなければ、本当の真実にはたどり着けないものです。
真実を追求するためには、まずは基本の知識、技術を学ぶことから始めましょう。
基本を十分にわかったうえで、それを曲解すれば、あなたの世界がどんどん広がっていくことでしょう。
