憎しみ、壊すことはたやすいこと。築いていくこと、大切にすることがはるかに困難なのです。
by エリザベス2世
あなたは憎しみや破壊の気持ちを持っていますか?
見出しの言葉は、イギリスで70年以上にわたって君主を務めたエリザベス女王こと、エリザベス2世の言葉です。
人を憎むこと、モノを壊すことはたやすいことですが、築いていくこと、大切にすることはとても困難なことだと述べた深いメッセージですね。
全ての物事に言えることは、壊すことはたやすく、築くのは難しいと言うことです。
建物を建築する場合も、建てるには長期間かかりますが、壊すのは短時間で壊すことができます。
戦争は簡単に始めることができますが、戦争を終えることは難しいのです。
また、人間関係においても、信頼関係を築いていくには時間がかかりますが、壊そうと思えば、たった一つの言葉によって簡単に壊れてしまいます。
人間の健康を維持するためには、長期間かけて運動や食生活を続けなければなりませんが、健康を害そうと思えば、一瞬で死ぬこともできます。
つまり、この世界に存在するあらゆる物事、関係性というものは、築いていくこと、守り続けることはとても難しいことだということがわかります。
そして壊すことは、いとも簡単に、一瞬のうちに壊すことができるわけで、世の常とはいえ、虚しさ、儚さを感じざるを得ません。
私たちは、新たに築いていくこと、守り続けていくことの難しさを常に意識しながら生きていく必要があります。
また、一つの軽率な行為、考え方によって、一瞬で物事や関係性が壊れてしまう恐ろしさを意識しながら生きていく必要があります。
そして、人を憎んだり、怒りを感じることは、たやすくできることではありますが、慎重に行動しなければ、一生後悔し、自身が苦しむ可能性があることも認識しなければなりません。
私たちは、何をすべきか、何をしてはいけないのか、何を守るべきなのか、常に意識しながら生きていきたいものですね。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が発表している世界共通の行動目標です。
SDGsに掲げられている目標も、築いていくには長時間かかり、壊れていくのは一瞬だと思われるものがたくさんあります。
例えば、環境破壊や人権侵害、戦争やテロなど一度起こってしまえば、取り返しのつかない深刻な事態に陥ってしまうわけです。
特に、人の命が脅かされ、奪われてしまうことは、あってはならないことであるにもかかわらず、今、世界で起こっている出来事は、人の命を軽視することがあまりにも多いのが現状です。
自分の主張ばかりを押し付け、何を大切にすべきかを忘れてしまっている人が何と多いことか、嘆かわしいことです。
私たちも未来に向けて、何をすべきかを真剣に考えてみる必要がありそうですね。