私は、ただ真一文字に進む勇気だけは絶やさなかった。あらゆるものを執着せずに手放した。そこから道が拓けたのである。
by 伊藤忠兵衛(初代)
あなたは、夢や目標を達成しようと、覚悟と勇気を持っていますか?
見出しの言葉は、伊藤忠商事や丸紅の創業者として知られている実業家 初代 伊藤忠兵衛の言葉です。
道を拓くには、勇気と執着しない心だと述べた深いメッセージですね。
人はだれでも、夢や目標を持ち、それに向かって努力を始めることがあります。
夢や目標に向かって行動を始めるということは、覚悟と勇気が絶対に必要になります。
絶対に達成するという強い覚悟を持ち、何が起きても突き進もうとする大きな勇気が必要だということになります。
覚悟と勇気がなければ、夢や目標を達成することは無理ですし、そもそも夢とか目標とは呼べないかもしれません。
そして、道を拓くためにもう一つ必要な考え方として、伊藤忠兵衛は、あらゆるものに執着せずに手放すことだと述べています。
これも一つの勇気と言えるかもしれません。
「あらゆるものに執着しない」とはどういうことか?
それは、目標に向かって行動していると、能力が高まったり、得るものも多いですが、失うものもたくさんあります。
失うものに執着せずに、思いっきり手放す勇気も必要だということです。
例えば、目標に向かって行動するということは、そのための学びや練習の時間が増えるということであり、それまでの友人関係を失ってしまうかもしれません。
お金や時間を失ってしまうことももちろんですが、趣味や娯楽を楽しむ時間を失ってしまったり、場合によっては家族と一緒に過ごす時間も失ってしまうかもしれません。
そういったあらゆるものに執着せずに手放す勇気も必要になるということになります。
偉業を達成するような人たちは、功績や名誉など得るものも多いですが、失ったものも多いのです。
私たちも、あらゆるものに執着しすぎて、夢や目標を見失ってしまうことのないように、生きていきたいものですね。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が提唱している世界共通の行動目標です。
SDGsの活動をする際、例えば初めて行動する場合には、少しの勇気が必要になるかもしれません。
これまでの人生で一度もやったことのない活動であったり、初めて会う人々との交流であれば、少し勇気が必要になるのも無理はありません。
それと、これまでの自分の経験や考え方に執着せずに、柔軟に対応する考え方と行動力を持つようにしてください。
SDGsは、未来の地球と人類をより良い世界へと、少しずつ改善していこうとする活動なので、従来の行動を続けていては何も変わらないのです。
従来の行動や考え方を少しずつでも変えていこうという心構えだけは決して忘れないようにしてください。
SDGsにおいても、勇気と執着しない気持ちが大事になります。
心得ておきましょう。