知恵も徳も、悪人の目には悪としか映らないらしい。汚物はまさに汚物を好む。
byウィリアム・シェイクスピア作「リア王」より
あなたは善い行いをしていますか?
タイトルの言葉は、イギリスの劇作家 ウィリアム・シェイクスピア作の「リア王」の中のセリフです。
人間の心のおぞましさ、儚さを説いた深い名言ですね。
私たちは生きていく中で、子供の頃からいろんな人から知識や知恵を教わり、成長していき、徳を身につけていきます。
知恵や徳は、豊かで充実した人生を送るために私たちに身についていくものですが、悪い人間にとっては、そうではないようです。
例えば、困っている人を見たら手を差し伸べようと善人は思いますが、悪人は、自分が困っているのだから盗みを働いてもよいと解釈したりします。
また、善人は自分の仕事に役立つことを目指して技術・能力を磨きますが、悪人は悪事を働くために技術・能力を磨くというわけです。
どんなに良い知恵や徳を教えても、それを悪い方へと解釈するような、ひねくれた感情を持つ人は少なからずいるものです。
言うまでもなく、良い知恵や徳は、豊かで充実した幸福な人生を送るために身につけるものです。
悪いことに使ったり、悪い解釈をすることは、いつかあなたを破滅させますので注意しましょう。
SDGsは、2030年に向けて、理想的でより良い世界を創り出すための世界共通の行動目標です。
しかし、「SDGsは偽善だ」とか、「こんな目標が達成できるはずがない」とか、「世界の多くの指導者たちはだれも意識していない」などと批判したり揶揄する人々が数多くいます。
確かに、そういった一面があることも否定できませんが、だからといって、このままの状況を続けてよいのでしょうか?
SDGsに批判的な人々は、貧困や飢餓、人権侵害や環境破壊がこのまま進むことを望んでいるのでしょうか?
SDGsの17の目標は、いわば未来の地球と人類のための知恵と徳だと言えます。
それを批判するということは、悪人の解釈といえるのではないでしょうか?
私たちは今、真剣に考える必要があるのです。