幸せの記憶ほど幸せを妨げるものはない。
by アンドレ・ジッド
あなたは、幸せだった頃の記憶を思い起こすことがありますか?
タイトルの言葉は、フランスの小説家 アンドレ・ジッドの言葉です。
幸せを妨げるものは、幸せの記憶なのだと述べた深いメッセージですね。
私たちは人生の中で、「あの頃は幸せだったなあ」とか「あの頃に戻りたい」などと、過去の幸せだった頃を思い出し、懐かしく思い出に浸ったり、ときには涙がこぼれてきてしまうときがありますよね。
フランスの小説家 アンドレ・ジッドは、幸せの記憶というのは、幸せを妨げるものであると述べています。
いったいどういうことでしょうか?
幸せの記憶を思い起こしているということは、今が幸せではない状態であることを示しています。
「あの頃は幸せだったなあ」と思い出しているということは、今が不幸な状態である証であり、もしも今が幸せであれば、幸せだった記憶を思い出すことはないのです。
反対に、今が幸せな状況であれば、かつて苦労したことや不幸だった頃のことを思い出すことはあるかもしれません。
つまり、人が昔のことを懐かしく思い返すとき、それは今の反対の状況を反映しているとも言えるのです。
幸せの記憶を思い出すのであれば今が不幸な状況であり、不幸な記憶を思い出すのであれば、今が幸せな状況とも言えるわけです。
過去に戻ることができないことはわかりきっていることですし、過去を思い出すことがあっても、自分にとっては何の意味もありません。
幸せだった頃のことを思い出しても、虚しい思いになるだけです。
私たちが幸せになるためには、過去の記憶にとらわれることなく、未来に向かって何をすべきかを考え、前向きに生きていくしかないのです。
常に意識しながら、今後も生きていきたいものですね。
SDGsは、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が提唱している世界共通の行動目標です。
SDGsの活動をする際に忘れてはならないのは、過去の記憶に縛られてはならないということです。
過去においては、環境汚染や省エネルギー対策、長時間労働や男女平等など、あまり問題にならなかった時期もありました。
課題に無頓着だった過去のことを思い出し、深刻に捉えなくても良いと思い込んでいる人も多いかもしれません。
しかし、時代は目まぐるしいスピードで変化しており、放置すれば未来の地球と人類が、取り返しのつかない事態に陥ってしまうのです。
私たちにとって必要なのは、過去の記憶ではなく、今の状況と未来への対策であることを決して忘れずに、今後も活動を続けていきましょう。
