コラム(つぶやき)

愛犬の死を迎えて、今思うこと 「その2」

治療の限界、そして旅立ちへ

〜前回の続き〜
このブログには前半部分があります。できましたら、そちらを読んでからお読みになってくださると幸いです。

動物病院での治療が始まりました。
点滴による栄養、水分補給、そして注射による治療です。
私としては、当然のことながら、獣医さんによる治療が始まったので、元気に回復することを願っての治療開始でした。
ところが、メグは治療が始まってからは、元気に回復するどころか、ますます食欲がなくなり、日中でもほとんど寝ていることが多くなりました。
私としては、何とか食べてもらおうといろんな種類の餌を買ってきて、水でふやかしたり、レンジで温めたり、スプーンで口に運んでみたり、いろんな工夫をして食べてもらおうとしたのですが、メグは一切、食べ物を口にしなくなってしまいました。
私が部屋に入ると、いつもなら尻尾を振って嬉しそうに飛び跳ねてくれるのですが、寝転んだ状態で目を開けたまま起きてこないことも多くなりました。

治療しているにもかかわらず、日を経るごとに元気がなくなっていくので、その旨を獣医師に伝えたところ、腎機能が相当やられてしまい、黄疸もひどくなっているとのことでした。
外科的処置は不可能であり、元気に回復する可能性は低いと言われてしまいました。
私としては絶望し、後悔の気持ちがふつふつと湧いてきて、いてもたってもいられない気持ちになってしまいました。

あんなに元気で食欲旺盛だったメグが、食べ物を目の前にしても、全く口にしてくれない光景は本当に信じがたく、とても切なく、悔しく、悲しい気持ちになってしまいました。
そして、15年以上、一緒に過ごしてきた日々が走馬灯のように思い出として蘇ってきました。
日を経るごとに、次第に元気をなくしていくメグの姿を見ていると、涙があふれてきて止まりませんでした。
3月に入ると、それまでゼリー状の食べ物であれば口に入れてくれたのに、それさえも口にしなくなり、息を引き取る2日前には水を飲むことさえできなくなりました。

そして最期の日、メグはベッドの上で足をバタバタさせ、白目をむいて大きな口でよだれを流しながらもだえ苦しみ、キャンキャンと苦しげに泣き続け、それが終わって静かになった瞬間、天国へと旅立っていきました。
苦しむメグの姿を見て、私はそっと体を撫でてあげることしかできず、涙があふれて止まりませんでした。

もっと早く動物病院に連れていってあげればよかった、もっといろんな所に連れていってあげればよかった、もっと大切にしてあげればよかったと、頼りない自分に腹が立ち、今は後悔の気持ちしかありません。
家にいるのが当たり前の存在だったメグがいなくなり、ポツンと穴が空いたようです。

ペットを飼っている皆様、体調に少しでも異変を感じたら、すぐに獣医さんに診てもらってください。
ペットは家族の一員です。
そしていつか必ず別れが来ます。
決して後悔しないように、大切にしてあげてくださいね。

メグへ
私の家族になってくれて本当にありがとう。どうか安らかに天国で過ごしてね。
こんな頼りない飼い主でごめんね。メグのおかげでとっても幸せでした。
本当にありがとう。

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