自分の言葉で話すと伝わり方が違う。
by 貸谷伊知郎
あなたは自分の言葉で伝えようとしていますか?
タイトルの言葉は、豊田通商の代表取締役を務める実業家 貸谷伊知郎氏の言葉です。
教科書やマニュアルどおりに話すのではなく、自分の言葉や経験で自分らしく話すほうが伝わるのだと述べた深いメッセージですね。
私たちは、人に何かを伝えたり、教えたりすることがありますよね。
人に伝えたり教えたりするのは、聞いてくれる人の心を動かしたり、訴えたりして、その人の考え方を変えたり、行動してもらうためであることは言うまでもありません。
そんなとき、あなたは自分の言葉で、自分らしく伝えているでしょうか?
単に、マニュアルに書いてあることをそのまま伝えたり、人から聞いた話をそのまま伝えてはいないでしょうか?
もしもそうであれば、聞き手は「話がつまらない」と感じ、真剣には聞いてもらえず、相手の心を動かすのは難しいかもしれません。
例えば、仕事上、上司から部下へ仕事のやり方や心構えを教えることがあるわけですが、そんなときに、自分の言葉や経験を伝えることによって、聞く人の心を動かし、より伝わりやすくなるのです。
「マニュアルにはこう書いてある」とか「昔からこういうやり方を続けている」と言った説明の仕方では、とてもつまらない話に感じ、相手の心にはあまり響きません。
しかし、「自分はマニュアルを厳守したから、一度もケガをしたことがないのだ」とか「自分がこうしたから、他の人よりも仕事が早くできた」などと自分の経験を話したり、思いを込めて伝えようとすれば、相手はその生き生きした言葉に感動したり、「もっと話を聞きたい」という思いになるものなのです。
つまり、聞き手に思いが伝わり、印象に残る話になるということです。
教科書どおり、マニュアルどおりに話をしても、正確には伝わるかもしれませんが、聞き手の印象には残らず、心に響くことがないので、そのうち忘れてしまうかもしれません。
なぜなら、そんな話は聞いていても面白くなく、つまらないと感じるからです。眠くなる人もいるかもしれません。
もしも自分の経験や言葉で話せば、「あのときの話はとても良かった」とか「感動した」と印象に残り、それが聞き手の心にいつまでも残ることにつながるかもしれません。
私たちが話をするのは、聞き手の印象に残るように、相手の心を動かし、行動してもらうためです。
単に伝えるだけであれば、マニュアルを文章にしてそれを渡すだけで済むはずです。
そうではなく、言葉で伝えようとするのは、相手の心を動かし、具体的に行動してもらうという意味があるのです。
相手に何かを伝えたり、説明する際には、思いを込めて、自分の言葉、経験を話すようにしましょう。
「聞き手の心に響いているだろうか?」と意識しながら話すことが最も重要なことなのです。
