紙の舟は、今日沈まぬとも、明日には沈む。
by インドのことわざ
あなたは、真面目に、誠実に生きていますか?
タイトルの言葉は、インドに伝わることわざです。
紙でできた舟は、言うまでもなく弱々しいものであり、今日は水に浮いたとしても、明日には沈んでしまうかもしれません。
つまり、舟というものは、丈夫な木や金属の素材で造るのが当然であり、紙で造るものではありませんよね。
このことわざの教訓は、「嘘で固めた話や、不誠実な人間のやることは粗悪なものであり、長続きしない」という戒めの言葉です。
私たち人間社会においては、真面目で誠実な人もいれば、不真面目で不誠実な人もいて、全員が良い人ばかりの社会というのはなかなかありません。
例えば、仕事においても、真面目で誠実な人が行った仕事と、不真面目で不誠実な人が行った仕事とでは、見た目はほとんど変わらなくても、出来上がった製品やサービスには相当の差があるといえるでしょう。
不真面目な人間の行った仕事は、見た目の体裁さえ整っていれば良いという考えがはびこっており、手順に忠実に従うような丁寧な仕事をしません。
そのため、見た目だけはきれいに見えても、中身が伴っていない場合も多いため、後々にトラブルになることも多いはずです。
つまり、自分本意な考えで、お金さえもらえれば良いという考えなので、その後は信頼されない人間へと陥ってしまいます。
しかし、真面目で誠実な人は、相手がどうすれば喜んでくれるのかを常に考えているので、仕事に手を抜くことがありません。
常に相手のためを思いながら仕事をしているので、周りの人にも信頼され、良い仕事にも恵まれるはずです。
不真面目で不誠実な人は、一時的にはお金を稼げたり、良い思いをすることもあるかもしれませんが、いずれは信頼を失い、決して長続きしないのです。
自分の利益のことばかり考えて、相手の幸せを思いやる気持ちのない人間は、いずれは落ちぶれていってしまうものなのです。
私たちは人間として、豊かで充実した人生を送るためにも、常に真面目で誠実な人間であり続けたいものですね。