悲観主義者は風にうらみを言う。楽観主義者は風が変わるのを待つ。現実主義者は、帆を動かす。
by ウィリアム・アーサー・ウォード
あなたは、悲観主義者ですか? それとも楽観主義者?
見出しの言葉は、アメリカの作家 ウィリアム・アーサー・ウォードの言葉です。
悲観主義者、楽観主義者、現実主義者の違いをユーモラスにわかりやすく述べた深いメッセージですね。
世の中には、いろんな人が生きているわけですが、性格や考え方、物事の捉え方が、人ぞれぞれ異なることは、皆様ご承知のとおりです。
その分類のやり方として、悲観主義、楽観主義、現実主義の三つに分けることができるわけですが、アメリカの作家 ウィリアム・アーサー・ウォードは、見出しのようにユーモラスに表現しています。
一つ一つ、見ていきましょう。
まずは悲観主義者ですが、風に向かって恨みごと、不平不満を言っています。
風は自然現象であり、私たちにはどうすることもできないわけですが、風に向かって、「なぜそんな風が吹くんだ」と恨みごと、文句を言っているというわけです。
そして楽観主義者は、風が変わるのを待っています。
楽観主義者は、風は自然現象だということをわかっていて、いつか変わることもわかっています。
自分たちにとって、今は良くない状況だから、良い風が吹くまで待とうとするのが楽観主義者の考え方です。
そして最後に現実主義者ですが、風が吹く方向に帆を動かし、風の吹くままに動こうとします。
自分たちにとって良くない状況だとしても、「動いていくしかない」と覚悟を決め、現状を見据えて積極的に動き出すのが現実主義者の考え方です。
三つの考え方、捉え方にはそれぞれ一長一短があり、人ぞれぞれ、どの考え方も持っているものと思われます。
また、楽観主義や現実主義が良い考え方で、悲観主義が悪い考え方だと考える人が多いかもしれませんが、必ずしもそうとは限りません。
悲観的な捉え方をすることで、大きなエネルギーとなって活動的になったり、反対に慎重に物事を捉えることができる可能性もあるからです。
また、楽観的に考えすぎることで、チャンスを見逃してしまったり、現実的な行動をすることで、大きな失敗をすることだってあり得るわけで、どの考え方が良いとか悪いなんてことはないのです。
時と場合によって、どの考え方をすれば良いのか、どう行動するべきかは、その時その時に応じて、考え、行動するしかないのです。
悲観的に捉えた方が良い場合もあれば、楽観的に捉えた方が良い場合もあります。
現実的に行動した方が良い場合ももちろんあるわけで、その都度、考えていくしかないということです。
これからの人生、いろんなことが起きるわけですが、どの考え方が良いのかを見極めながら、今後も生きていきたいものですね。