雨は天から降るのでも地から湧くのでもありません。森と草の緑が雨をもたらしてくれるのです。
by 福岡正信
あなたは自然を大切にしていますか?
見出しの言葉は、農学者 福岡正信氏の言葉です。
雨は天が降らせてくれるのではなく、植物がもたらしてくれるのだと述べた、農学者らしい深いメッセージですね。
雨はどうして降るのか?
改めて考えてみると、面白いことに気付かされます。
雨は、海からの水蒸気が上昇気流によって雲を作り、それが雨となって降ってくるものなのは確かですが、植物がなければ雨が降らないことも事実です。
植物は水がなければ生きていけないことは事実ですが、植物から出た酸素が水の元となる物質を創出することも事実であり、いわば植物と水は持ちつ持たれつの関係と言えます。
故に、砂漠など植物が育たない場所には、ほとんど雨が降らないのです。
反対に、多種多様な植物が生息する地域は、雨が多い地域と言われています。
「自然を大切に」という言葉は、私たちがよく耳にする言葉ですが、自然の基本は植物であり、植物がなければ私たち人間はもちろんのこと、すべての動物が生きていけないのも事実です。
かけがえのない自然を大切にすることを、私たちは改めて認識する必要がありますね。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が定めている世界共通の行動目標です。
SDGsの目標の中にも、自然を守るための目標が掲げられています。
目標14「海の豊かさを守ろう」、目標15「陸の豊かさも守ろう」が代表的な自然に関する目標ですが、目標6、7、11、12、13も自然、環境に関する目標と言えます。
つまり、持続可能な地球と人類の未来のためには、自然を守ることがいかに重要なことなのか、SDGsの目標を見ても理解できます。
植物を大切にすること、緑を守ることが、私たちが生きていくための基本とも言えます。
それによって、貧困や飢餓、健康問題や働き方など、自然・環境問題とは直接関係なさそうな他の目標にも大きな影響を与えることにつながるわけです。
緑を守る、自然を大切にすることが、雨をもたらし、動物が生きる元となることを改めて認識し、これからも緑を大切にする意識を持ちながら、活動を続けていきましょう。