太陽を黄色い点に変えてしまう絵描きもいれば、黄色い点を太陽に変えられる絵描きもいる。
by パブロ・ピカソ
あなたは物事をあらゆる角度から見ることができますか?
見出しの言葉は、スペインの画家 パブロ・ピカソの名言です。
太陽を絵に描くとき、いろんな描き方があるように、物事はいろいろな角度から見るべきだと述べた深い名言ですね。
大勢の子供を集めて、太陽の絵を描いてもらうと、一人ひとり違う太陽を描きますよね。
似ていたとしても、全く同じ絵を描く子供はいないはずです。
ましてや、絵描きであれば、さまざまな大きさ、形、色の違う太陽の描き方をします。
なぜ一人ひとり、描き方が違うのか?
それは、私たち一人ひとりが、生きてきた環境も異なりますし、出会った人も異なります。
そして、生まれ持っての能力や感覚も異なります。
もしかしたら、昨日起こった出来事によって、感覚が変わることもあるかもしれません。
つまり、同じ太陽を描くにしても、それぞれが太陽というものに対するイメージが異なり、「こう描きたい」という思いも違ってくるわけです。
ということは、今日描く太陽と、明日描く太陽とでは、同じ人物が描いたとしても、異なる絵になることもあるのかもしれません。
私たちは、生きていく上で、一つの物事に対して一方的な見方やイメージで、固定観念を持って見るのではなく、あらゆる角度から柔軟な気持ちで見る必要があるということです。
一方的な固定観念だけで物事を判断すると、誤った方向へ進んで行ってしまうかもしれませんよ。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が定めた世界共通の行動目標です。
SDGsの活動を熱心に行っている人の中には、目標達成を果たすことだけに執着するあまり、周りが見えなくなってしまう人もいます。
例えば、SDGsの活動を熱心にしていない人々に対して偏見を持ったり批判する人がいます。
また、自分の正当性を強く主張するあまり、周りの人の意見に全く耳を傾けようとしない人もいます。
SDGsの目標達成を目指すことは、もちろん重要なことですし、尊重すべき行動ですが、それゆえに周りが見えなくなって、人々との間に不協和音が生じるようでは何にもなりません。
SDGsは、大勢の人々が協力し合う、いわゆるパートナーシップが大切なのです。
SDGsの活動をする上で大切なことは、固定観念を持たずに柔軟な姿勢でみんなと協力し合うことなのかもしれませんね。