料理人が多すぎるとスープがまずくなる。
by イギリスのことわざ
あなたは口出しばかりしていて、実際に動いていますか?
タイトルの言葉は、イギリスに伝わることわざです。
このことわざの意味ですが、料理人が多すぎると、指図する人やさまざまな意見が飛び交うことになるため、まとまるものもまとまらずに、美味しい料理はできません。
したがって、大勢集まれば、物事が失敗してしまうことも多いのだという教訓のようなことわざですね。
例えば、一流のシェフを大勢集めて、美味しいスープを作ろうとしたとき、さぞや美味しいスープが出来上がるだろうと思いきや、決してそのような良い結果にはならないという教訓のようなことわざが今回の提言です。
なぜうまく行かないのか、良く考察してみましょう。
料理人という立場の人であれば、それぞれが自分の料理に自信を持っており、だれにも負けないという自負を持っていることと思います。
また、それぞれがこだわりのオリジナルなレシピを持っており、独自の考え方があるはずなのです。
料理人一人でその料理を作るのであれば、それはそれは美味しい料理が出てくることは間違いないでしょう。
しかし、大勢の料理人が集まって、一つの料理を作ろうとすれば、決してうまく行かないはずなのです。
なぜなら、料理人はそれぞれが独自のこだわりを持っているはずなので、「この素材にはこの調味料を使うべきだ」とか「火加減はこうするべきだ」とか「栄養のバランスを考えたほうが良い」など、それぞれの意見が交錯することになります。
一流の料理人であればあるほど、そのこだわりは強く、自分の意見を曲げることはないでしょう。
それでは、意見がまとまらずに、何が正しくて、何が間違いなのかを判断することはできません。
つまり、美味しいスープが仕上がることはないのです。
このことは、料理に限った話ではなく、組織や仕事において、物事を進める場合にも言えることです。
優れたリーダーを大勢集めれば、全てがうまくいくだろうと考えるのは、安易な考えだと言わざるを得ません。
どんなに指導者が立派な人たちばかりであっても、それぞれの意見がまとまらなければ物事は何も進みませんし、具体的に動いてくれる人がいなければ、やはり何も進展はしないのです。
物事を円滑に進めるためには、優れた指導者を大勢集めるのではなく、優れた指導者一人と、具体的に実際に動いてくれる人を集めることが大事なのです。
頭の良い人間や指図する人間ばかりを集めれば、良い考え方が生まれたり、良い仕事ができると思われがちですが、そんなことは決してありません。
組織にはそれぞれの役割分担と指導体制、手順というものがあるのです。
そのことだけは忘れずに、優秀な人を集めればそれで良いなどという安易な考えは捨てるようにしてください。
