心(マインド)は便利な道具だ。でも、あまり良い友だちではない。
by スティーブン・レヴァイン
あなたは自分の心とどう向き合っていますか?
タイトルの言葉は、アメリカのセラピストで著述家としても活躍しているスティーブン・レヴァインの言葉です。
心というものは、とても便利な道具ですが、あまり良い友だちではないのだと述べた深いメッセージですね。
私たちには心というものがありますよね。
心(マインド)は、「頭の中で起こる思考の声」というものであり、私たちが起きている間、常に働いている便利な道具です。
例えば、「疲れたなあ」とか「腹が減ったなあ」とか「仕事に行かなくちゃ」とか「きれいだなあ」とか「嫌な奴だなあ」などとさまざまな思考を巡らせることができるとても便利な道具です。
そしてそれは自分だけに聞こえる声であり、自分以外の他人には聞こえないという優れた機能を持っています。
そのため、決して口にしてはいけないことも言わなくて済みますし、心で思うのは自由なので、誰にも咎められることもないという、本当にありがたい存在であることは間違いありません。
心というのは、本当に便利な道具ではありますが、良い友だち、相棒かと問われると、もしかしたら違うかもしれません。
良い友だち、相棒というのは、本来であれば、あなたを励ましたり、味方になってくれたり、あなたを守ってくれる存在であるはずです。
しかし、友達であるはずの自分の心というのは、しばしば平気であなたを傷つけたり、追い詰めたりすることがあるので、良い友だちとは言えないのです。
例えば、心の中で、「あのとき、こうすればよかった」とか「私は勇気がないなあ」とか「私はドジな人間だな」とか「少しくらいサボってもいいや」などと、私たちには数え切れないくらいのネガティブな心の声が響いてくることがあると思います。
「自分はよく頑張った」とか「自分はいいことをしたなあ」などとポジティブな心の状態になることももちろんありますが、その数は極端に少なく、ネガティブな心の声のほうが圧倒的に多いのが実情です。
つまり、心の声が自分自身を傷つけ、追い詰めてしまうことが少なくないのです。
だから、自分の心は良い友だちではないということになるのです。
あなた自身にも、親友と呼べる人がいることと思いますが、親友であれば、あなたが落ち込んでいるときに、大いに励ましてくれるはずで、「あなたはダメな人間だ」とか「なぜ失敗したんだ」などと、あなたを追い詰めるようなことは言わないはずです。
しかし、自分の心は、平気で自分を追い詰め、傷つけることがあるというわけです。
できれば、自分が自分自身を傷つけたり、追い詰めることのないように、自分の心が良い友だちになれるように、付き合っていきたいものですね。
