敵に対しては一度警戒し、友人に対しては千回警戒せよ。
by アラビアのことわざ
あなたは友人と呼べる人を信頼しすぎてはいませんか?
タイトルの言葉は、アラビアに伝わることわざです。
私たちは敵と呼べる人や初めて会った人に対しては警戒をしますが、友人に対してはもっと警戒すべきだという教訓のようなことわざです。
私たちは人間関係において、対立関係、ライバル関係にある人々や初めて会った人に対しては、その付き合い方に対して警戒をします。
初めて会う人であれば、どんな人なのかわからないので警戒すべきなのは当然のことですし、利害関係がある人であれば、信用できる人かどうかを見極める必要があるので、警戒するのは至極当然のことと言えます。
しかし、ある程度付き合いをし続けていって、お互いに理解し合えるような友人関係と呼べるような間柄になったとき、私たちは相手を信頼しきってしまい、安心してしまうことがあります。
「この人なら何を話しても大丈夫だろう」とか「この人なら信頼できる」と油断してしまい、全幅の信頼をしてしまうことがあるわけです。
しかし、友人と呼べるような関係になったときこそ、一層警戒しなければならないのだと、アラビアのことわざでは教訓として説いているのです。
その人と友人関係になれたのは、お互いに話が合ったり、価値観を共有することができたからであり、相手が本当に信頼できる人かどうかはわからないからです。
例えば、金銭が絡むようなことや、他の人を巻き込むような話になるなど、利害関係が発生した場合には、たちまち相手はライバル関係となり、憎しみの感情が芽生えることもありうるからです。
もしかしたら、相手は自分をおとしめようと企んでいるかもしれないのです。
したがって、友人関係になったときこそ、初めて会った人よりも一層警戒しなければならないということになるわけです。
もちろん、全幅の信頼ができるような友人関係というのもあり得ますし、そんな関係になれれば、あなたの人生もより一層豊かで充実したものになることは間違いありません。
本当に信頼できる友人かどうかは、あなた自身が心から信頼できると肌で感じるのであれば、もちろん信頼しても良いと思います。
しかし、友人と呼べる人の中には、平気であなたを裏切ったり、あなたを困らせようと思っている人がいる可能性もあることだけは忘れないようにしてください。
友人を警戒すると言っても、相手を全く信用しないとか、常に疑惑の目で見るということではなく、本当に信用できるかどうかを見極める判断力を持ったほうが良いということです。
友人は、ときにあなた自身を助けてくれたり、人生を豊かにしてくれる存在なのですから、大切にすべきなのは間違いありません。
全幅の信頼をする前に、友人の普段の言動を留意し、少しだけでも警戒する目を持ったほうが良いということなのです。
